FC2ブログ
日々感じたあれこれ身辺雑記
プロフィール

阿修羅王

  • 名前:阿修羅王
  • 小柄な体格なので、ミニチュアフォトグラファーの阿修羅王といいます。
    当サイトに於ける写真・記事などには著作権が生じます。無断でのご利用はお控え下さい。

ホームページ

ミニチュアカメラマンのファインダー通信
↑本家はこちらとなります

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
来訪者
ブロとも申請フォーム

リンク
徒然草のバナー
電子郵便

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
RSSフィード
天気予報


-天気予報コム- -FC2-
時刻

源氏物語 錦織絵巻 山口伊太郎遺作展 in 相国寺承天閣美術館
IMG_8558承天閣美術館コンコース
美術館コンコース
IMG_8572パンフレット
パンフレット

 どう感動を現したらよいのか。錦織絵巻は圧巻だった。

 別に今日でなくてもよかったのだが、承天閣美術館方面にお買い物のついでがあったので、思い切って行くことにした。昨年の伊藤若沖展は2時間3時間待ちで、暑さもあって断念している。会期のもっと早いうちに行けばよかったのにと、未だに悔やんでいるので、まだ時間はたっぷりあったが行ってきた。

IMG_8573桜
桜部分 拡大

IMG_8574花びら
花びら

 TVで見た織物の一部。このような織り方は初めて見た。裏側が透けて見えるのだ。ころもがふわっと浮き出て立体に見える。

   「透けて見える織り、実際に透けている織り」

 西陣織は世界でも通用する高い織物の技術を持っているが、この錦織絵巻は、西陣の京都の織りの頂点を現していた。構想から40年近く、この歳月は故山口氏にとっては一瞬の事であっただろうと想像する。70歳を迎えてから取りかかった大事業。持てる技術全てをここにつぎ込んだ。

 この桜は玉鬘邸中庭の部分だが、桜の花は白い縦糸のみで織られていて、その下に薄紅色の敷いてあり、浮かしてある花びらの白い糸をはさみで切ると、下になっている薄紅色が見えるので、角度により薄紅だったり白くも見えるという。説明文と実物を交互に見比べる。幹の下にこぼれている花びらは、地に落ちていると思われるのだが、私の眼にはまだ宙を舞ってゆっくり落ちているとしか見えない。わずかに動いているのではないかとまで感じてしまうほどに、「動(どう)」を見た。また幹はこれまで以上の色糸を使い、巧みに立体感を出しているということだった。

 薄い単衣のころもの下に腕が透けて見える。欄干にかけられた夏の生地である紗の下にも欄干がちゃんと透けて見える。御簾の向こうに女たちが見え隠れする。 朱雀院の僧衣は、山口氏が月参りに訪れた鷹ヶ峯源光庵の僧にポーズを取ってもらい、かなり研究をしたというだけあって、僧衣がふんわりと立体に織り上げられている。薄墨の僧衣の下に着ている白い衣まで透けて見えるのだ。

 これらは二重構造で織られていて、肌となる地に密度を粗くして薄物に見せた上紋を重ねて織る技術。説明文を読んでも、全く想像ができない。資料はたくさん残してあるそうで、後世にこれらの技術を伝えて行くのが残された者の使命だ。また、いずれは永の年月のうちには多少なりとも色あせていく錦を、どう保存されるのか。それらも課題なのだろう。次にこれらを見ることができるのはいつになるだろう。素晴らしい工芸品は収蔵庫の奥深くでしばしの眠りについていく。

IMG_8575女君
玉鬘の巻 

 これら4巻にまとめられた錦織絵巻、お披露目をするのが源氏物語千年紀のこの年になったのは、山口氏のなにがしのえにしがあったとしか思えない。どこかで運命の糸に引き寄せられたのだろう。このような時に巡り合わせた私も運がよかったと思う。

 肌寒い平日、お客はちらほら。やはり年配の女性が目立つ。たまに大型タクシーの観光だろうか、数人のグループが入ってくる。ざわざわとうるさい。説明を聞きながらざわざわおしゃべりも多い。2・3人で来た人は、ガラスケースの前で身内のよもやまばなしを始める。かなり邪魔。美術館で、しかも展示ケースの前での立ち話は不愉快だ。また、それぞれケータイを出してきて写真を撮ろうとする。禁止ですよ、と思わず注意をした。入り口の大きな張り紙が見えなかったのか。どこの美術館でも撮影や写生、録音は禁止なのを知らないのか。美術館のマナーも知らずに見学に行くのはやめてもらいたいものだ。かと思えば、けたたましく鳴り響く着メロ。なかなか鳴りやまない。こういった公共の場ではマナーモードにするのが礼儀。ケータイで話をするのも禁止しているはずだ。このような有様だから「おばはんは・・・」と揶揄されるのだと思う。

 しまった、しばらくおとなしかった毒舌が、つい、出てしまった。気分を害された方があったら申し訳ないと思う。

IMG_8562方丈庭園
方丈庭園
IMG_8565石庭
石庭
IMG_8567裏方丈庭園を臨む
裏方丈庭園を臨む

 そのまま帰る予定であったが、ここまで来たついでにと(また来るのが億劫なだけともいう)特別拝観の法堂で、八方睨みの鳴き龍に向かって手を打ってきた。なかなかうまく鳴らないものだ。

 このあとにはまだ続きがある。長くなったついでにもうしばらくお付き合いを願いたい。

 お買い物を終え、愛車を押しながら商店街のアーケードの下を歩いていたら、サングラスをかけ白い杖を持った男性が道を訊いているのを見た。教えている人が指し示しているのである程度視力がある人なのかと思ったが、歩いている後ろ姿を見ているとどうも危なっかしい。あちこちに当たりそうになっている。狭いところを歩くためなのか、杖を使うようになって間がないのか。とうとうぶつかりそうになって思わず、声をかけてしまった。右に左に寄って。そのまま通りに出るのかと思ったらお買い物だった。お店の名を聞くとこの日は定休日。お魚が欲しかったという。お魚屋さんなら来た道をまた戻らなければいけなかったので、そこまで一緒に行くことにした。肘に掴まってもらえばよかったのだが、生憎自転車を押している。だから杖の邪魔にならない方の少し前を歩きながら再び右へ、左へと誘導。お魚屋さんへ到着し、お店の奥さんにバトンタッチ!やれやれ。

   お気を付けてお帰り下さいね

 男性に声をかけて帰ったものの、ちゃんと帰宅できたのか、手にはお財布代わりとおぼしき小さなポーチのひもを握っていたが、ひったくりにあわないだろうかと、実は今でも心配な小心者である。
【2008/05/14 23:59】 日記 | トラックバック(0) | コメント(2) | Page top↑
«葵祭 in 下鴨神社から上賀茂神社 | ホーム | レモンマーマレード in my kitchen»
コメント
ひげさん、こんにちは。
ひげさんには身に覚えがあるのですか(笑)
言うだけ言うとすっきりしましたけど、なんかどんよりと気分悪いですね。そういう人を見ると。

あの人、心配するほどのことはないと思うのですが、なまじ関わると気になって・・・ 
【2008/05/15 14:37】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
あーちゃん お・・・じゃないこんにちは・・・・。笑)
久し振りの毒舌・・・我が身のことかと聞きました。笑)

でもやっぱりあーちゃんは優しいね・・・・。なかなかできんよ。
【2008/05/15 12:10】 URL | ひげ #-[ 編集]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
| ホーム |