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時刻

桜を巡る諸事情その2
IMG_7985八重桜1
八重桜その1
 先日まだ蕾が多かった本満寺の八重桜。昨日午後からやっと雨が上がったので早速出掛けてみた。咲いたばかりの八重桜、雨に打たれてもしっかりと咲いている。

IMG_8033八重桜2
八重桜その2

IMG_7973牡丹
牡丹

 実のところ植物園の牡丹も気になるところ。天気の回復を待って近いうちに出掛けなければ。

 全く話は違うが、ガーデンミュージアム比叡は今年、プレ開園で、今日は明日からの開園を前に無料開園をする。しかし雨は止んだものの外は暗く、比叡山はまだ厚い雲に覆われている。

IMG_8035八重桜3
八重桜その3

IMG_8037八重桜4
八重桜その4

 八重桜の寿命はどのくらいあるのだろう。枝垂れ桜は100年余り、吉野山のシロヤマザクラも100年余りの寿命だそうだ。先日KENさんが吉野山に行かれて、素晴らしいロケーションを見せて頂いた。少々遠いが洛外に住む方に比べれば近いものだ。ぜひとも1回は出掛けてみる価値はある。

 今日はその吉野山のお話。

   「吉野山 峰の白雪踏み分けて 
         
         入りにし人の 跡ぞ恋しき」

 その昔、静御前が頼朝の前で舞った吉野山。悲しいお話ではあるが昔から信仰の対象にもなり、1本木が枯れるたびに新しい木を植え、ずっと桜色の絶えぬ風光明媚な吉野山。修行に明け暮れる修験者でも、きっと春になれば山一面を覆い尽くす桜に心を奪われたに違いない。
 その吉野山に近年異変が現れ始めた。立ち枯れである。

 全国的に多いようだが、吉野山では大きな観光資源でもあり、重大な事態である。特に北東尾根のやや日当たりの悪い場所で枯れ木が目立つと言うことで、今年春、桜の開花を前にして京大農学部のプレ調査が入った。
 最新の機器を使用して枯れたり樹勢の弱まった幹を調べると、殆ど空洞になっていたというのだ。また、幹にはびっしりと「ウメノキゴケ」という苔がはびこり、そこかしこに宿り木が寄生していた。ウメノキゴケとは、古い梅の木に張り付く白っぽいあの苔である。
IMG_4308宿り木
宿り木
 これは4月初めに宇治川で撮影したものだが、この宇治川でも宿り木が多く見受けられた。このような寄生植物や、枝先が異常に細かくなりやがて枯れていく「てんぐ巣病」という病気に侵されている木がここ、宇治川でも多かった。

 もともと長寿な木であり、最近の桜はかなりの数がが戦後に植えられた。だからまだ数十年という若木である。古い木ばかりでなくこうした若い木までが枯れることは異常である。
 調査チームは枯れた木の周囲で土質調査をし、枯れた幹や根のサンプルを取った。地面を掘り返すと直ぐに湿り気の多い粘土質の土になっていた。これは御室に於ける調査結果と酷似している。元気な証拠である細かい根はなく、太い根は完全に根腐れを起こしていた。水分過剰で酸素不足の結果である。そして幹のサンプルからは菌巣が見られた。菌は「ナラタケ菌」という食用のキノコだ。
 つまり、菌は菌でも細菌感染ではなく真菌感染であった。苔は銀閣寺でも詩仙堂でも、苔の種類にはとても気を使う。悪質な苔は他の苔のみでなく、こうやって生態系までも崩してしまう。
 このナラタケは木の中に侵入すると、激しい勢いで勢力を伸ばしやがては木を枯らしてしまうそうだ。
 そして異常なほど目立っていたシダ植物。水分の多いところを好むシダ植物が、桜の足元をぎっしりと覆っていた・・・

 ではなぜこの菌が繁殖を始めたのか。枯れた木の年輪を調べると、ここ10年余りで成長が止まっていることがわかった。古木、若木ともにである。そのことから同じ条件に晒されたということが伺える。
 そこでまず考えられたのが気象条件。それから人為的要素。

 吉野地方のここ10年間の傾向として、桜が葉を繁らせ最も水分を欲しがる6月の雨量が減少していた。そして反対に水分が必要でなくなった7月の雨量が増加していることがわかった。これは吉野地方だけのことではなく、全国的ではなかろうか。一昨年の祇園祭は夕立というより、確実に雨期の豪雨であった。まれに梅雨明けがあやふやで明けるのが遅い年もあるが、近年梅雨明けは遅いように思う。欲しい時期に少なく、それほど必要ではなくなった7月にこうも雨が降れば、粘土質の土では水はけも悪く、木が吸い上げる量も少ないので根腐れしやすくなるのは当然だ。
 そして人為的要素。一番枯れている場所というのが下千本から中千本の、旅館やお土産やさんなど、人家の一番多い地区とのことから、生活排水、またその地区で使われる肥料内の窒素分が富栄養化を助長したことも考えられる。

 これらはあくまでも仮説である。広大な吉野山、ここを調査するには費用も多くの人の手も必要だ。それをどこから調達するのか、その目処は全く立っていないのが現状だ。今回はプレ調査ということでほんの一部の調査しかできなかったが、御室と言い、人の手の入った動植物の管理というのは直ぐに結果が現れないため、異変が現れたときには既に遅いのかも知れない。
 成長の早い杉を植えて花粉症を作り、野鳥の水鳥に餌付けをして帰ることを忘れさせ、可愛いからと言ってニホンザルにエサをやっていたずらだけでなく怪我をさせられ、また、作物を荒らされる。
 人間は本来可能性を秘めた素晴らしい生き物の筈だ。しかしここに来ておごりすぎている。吉野山も哲学の道も、観光客で生活をしている街の人にとって、観光誘致はとても必須であるが、集めることばかり考えていると、自然界から激しい攻撃を受けることになる。

 いろいろ厳しいことも述べたが、ひとつのことばかりに目をやると、周りのことに視線が向かなくなることで異常に気づくことに遅れ、対処の時期を逃してしまうと言うことだ。病気でもそうだが、悪くなるのは早いのに、治癒するのはとても時間と費用が掛かる。それは人も地球も同じだ。

 今、地球は病み続けている。人も知らず知らずに身も心も病み続けている。

IMG_8043八重桜5
八重桜その5

IMG_8064八重桜6
八重桜その6

IMG_8072八重桜7
八重桜その7

 長文に付き合って頂き、ありがとうございます。
【2008/04/19 11:05】 日記 | トラックバック(0) | コメント(8) | Page top↑
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コメント
小紋さん、お早うございます。
そうです、贅沢して下さい。独り占めが一番です。大事な桜のために。
【2008/04/21 06:02】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
昨日 桜の周りの草をとりました。すごい数の人が 踏みしめたらどうなるか ほこほこの土をならしながら おもったものです。 うちの桜はまだ10年 そとからも よくはみえません ぜいたくにも 独り占めして かわいがりましょうね。 
【2008/04/21 05:46】 URL | 小紋 #-[ 編集]
ひげさん、お早うございます。
今朝のひげさん、怒ってはります。きっと昨日嫌なものを見てしまわはったのでしょう。
自然の中に道路を造り過ぎたせいです。道路特定財源?ガソリンの価格はどういう仕組みになっていたか、政府も消費者も再検が必要です。
もの言えぬ自然は見てます。でも話せない分、あとの仕返しが・・・

ぱんぱん、どうかその人たちにバチが当たりますように。
【2008/04/20 08:27】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
あーちゃん おはようございます。

美しいものを美しいと思わぬ卯赤らがやることです。
海辺の高山植物が咲くところ。。。そこへの道路沿い・・・塵の山・・・・人が見てなけりゃいいてもんじゃ無いだろう・・・まったく・・・・・!!。
【2008/04/20 08:02】 URL | ひげ #-[ 編集]
Bakoさん、おはようございます。
そうでしょう?
毎年そこで写真を撮るのを楽しみにしていたのに。
【2008/04/20 05:33】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
昔から『桜切る馬鹿・梅切らぬ馬鹿』って言われてますね。
なんでばっさりさくらを切ったのでしょう。
あーちゃんならずとも心が痛みますね。
【2008/04/20 00:19】 URL | Bako #1jhbtX.k[ 編集]
ひげさん、こんばんは。
私の好きだった大きな染井吉野。鴨川にかかるように枝を伸ばしていたのに、半分、ばっさり切られてしまいました。なんで?納得いきません。
何が恐いって、人為的な要素による異変が一番恐いです。このTV番組を見て、いろいろ考えてしまいました。
【2008/04/19 20:37】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
あーちゃん おばんです。

問題になっていますね・・・・。
植物はちょっとした気候の変化の影響を受けてしまいますからね・・・・・。
足があれば移動できるだろうに・・・。

おっちゃんがすきだったエゾヤマサクラ・・・折れてしまいました。
【2008/04/19 20:13】 URL | ひげ #-[ 編集]
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