
その1
こちらへ訪ねたときには必ずご挨拶をしていくお地蔵さま。すっぽりと雪を被っていた。しかし地元の方なのだろう、お水の入ったお茶碗は雪をかき分け新しく汲みなおされていた。

その2
お店の看板地蔵さま。どうも座禅を組んでおられるようで、そっとしておくことにする。きっと雪が降っていることさえ気が付いていないかも。

その3
わ、私は修行中です・・・ 話しかけないで下さい へっくしょん(>_<)

その4
だからやせ我慢はよしなさいと言ったのに
どうやらふたり並んで暖を取りたかったようだ。

その5
私のことなら大丈夫ですよ、もう慣れっこです・・・(^_^;)
でもね、背中にあった蝉の抜け殻が落ちてしまったんです それが寂しくてねぇ
いい話し相手だったのに
本当だ、背中から消えている。

その6
そちら方面の方々は大丈夫?
大丈夫だとは思いますが、点呼を取ってみましょう

その7
はい、ここです(^_^;) な、なんとかふたりとも呼吸は可能です
助け合いますから

その8
はい、おりますよ 私は大丈夫

その9
はい、大丈夫ですよ

その10
はい、こちらも無事です
ああ、よかった。これでみんな・・・ いや、一番の小さなお地蔵さまがいない?
こ、ここです、いますよ~(´д`)

その11
雪帽子を被った小さなお地蔵さま、よかった、無事の姿が確認できた。
いきなり降った大雪は、お地蔵さまたちをすっかり埋めてしまっていたのだった。