
その1
花脊のもっとも奥まった里にひっそりとたたずむ修験道の寺大悲山峰定寺。ミシュランの二つ星の付いた摘み草料理で知られた美山荘の、その先に修験道の場がある。美山荘は峰定寺の塔頭跡に建てられている。その美山荘にはこの時、バスツアーが入っていた。

その2
側を流れる谷川沿いには色とりどりのもみじが並ぶ。

その3
左右のもみじを愛でながらすすめば、徐々に俗世から遠ざかる空気に包まれていくのが解るほどの緊張感。

その4
そしていきなり目に入るのがその存在感も圧倒的な仁王門と色づいたもみじだった。

その5
修験道の道は厳しく、橋の上に落ちる散りもみじが、まるで俗世との繋がりを断ち切るための緩衝材にも見える。

その6

その7
仁王門を正面から眺めると、側にそびえる古い高野槙の朽ちた洞がその歴史の奥深さをかき立てられる。

その8

その前に流れる谷川には黄色い葉を付けたもみじが、その下を黄色い絨毯に染めている。

その9
いや、仁王門も黄色い傘を被っているようだ。

その10

その11

その12

その13
いいや、やはり映り込みのある谷川絨毯には目を見張るものがある。

その14
陽が射している橋の上には、金色に輝くもみじ。

その15

そろそろお暇をする時刻が近づいてきたが、この景色が名残惜しくて仕方がない。

その16
目に焼き付けたい景色。

その17
日本に生まれてきてよかったなぁと思える景色。

その18
今では修行に励む方もないのかも知れない。しかし何百年もの昔、ここで自然と向き合い精神を鍛えた多くの方々がいたことを、やはり心に刻んでおきたいと思った。

その19
決して住環境がよいとは言い難い奥深い山里。今はそんなことを忘れさせてくれた、見事な紅葉だった。

その20

その21

その22
今日のおまけはこれ。帰りの道すがら、趣のあるお宅があった。