
その1
先日、木もれ日Genjiの最新作「紫式部といふものありけり」が、府民ホールアルティで行われた。今回もオリジナル脚本ではあるが、京都大学名誉教授でもあった、故河合隼雄先生没後7年を記念しての公演でもある。心理学者であった河合先生は、源氏物語は光源氏の物語ではなく、紫式部が光源氏を通して語らせた紫式部自身の物語だと言わしめた方である。
よって、紫式部をメインに置き、光源氏と彼を取り巻く女たちに登場させ、これまでの脚本を散りばめて回想する、いわばちょっと美味しい舞台公演であった。

その2
そんなことで、特にこれと言ったストーリーはないので、舞台の様子だけを。今回の大きな特徴としては、ひとりが複数の登場人物を演じていると言うこと。それも舞台上でそれをやってのける。ではどうやるのかというと、それは黒子を使って羽織る衣裳で役を演じ分けるというもの。これまでにない発想で、少ない人数で行うための方法だった。

その3
光源氏登場

その4

その5
黒子さんが登場して

その6
空蝉が現れた。このように変身する。

その7

その8

その9

その10

その11

その12

その13

その14

その15

その16

その17
人がうつむいているように被せてあるのは、お琴の練習をしている女三の宮を現している。それを語るのは立っている女三の宮で、指先で弦をつま弾いているさまを表現している。

その18

その19

その20

その21

その22

その23

その24

その25

その26
ロシア公演同様、舞台照明が素晴らしく、コントラストもきつくないため非常に見栄えがよかったが、しかしいかんせん、暗くて暗くて・・・ 舞台を撮影、もしくは夜間のイベントを撮られた方なら解るだろうが、動きものはとにかくたいへんだった。SSを三桁に乗せようと思うとどれだけのISO感度が必要だったか。ソフトでかなり修正はしているが、それでもまだちょっと綺麗には仕上がっていないと自分では感じる。
あと半分、現像が残っている。お客さまの様子はここには出さないが、木もれ日の方には楽しみに待っておられるので、早く準備をしなくてはと焦り気味。済みませんがもうしばらくお待ち下さいな。