
その1
この春3回目の訪問となる法住寺。後白河法皇ゆかりの格式高いお寺だ。こちらは「梅のお寺」としてよく紹介されるらしいが私は知らない。

その2
先日、釣り雛展の時に拝見した庭園の紅梅。普段はこちらには入れない。

その3

その4

その5
先代のご住職が整備された庭園がすっかり荒れてしまっていたのを庭師さんを入れ、たくさん注文を出してここまで元の通りに復元したとのこと。今の新本堂を修復した時に枯れてしまった槇を抜いて、代わりに植えたのが先程の紅梅なのである。植物に対する愛情をたっぷり注ぐ奥さま。四季折々に咲く花を見て極楽のようだと言うと、若住職さん(つまりはご子息)が、極楽はもっと綺麗だからと切り替えされたと大笑い。
いやはや、楽しいおしゃべりをしてきた。

その6
前回訪れた時にも既に見事に咲かせていた盆栽仕立ての白梅。1本の若木がどうも邪魔になるけどと諦めながら撮って帰ったが、この日にもう一度見ると、あろうことか誰か折ってしまっているではないか。酷いことをする。余所さまの木を勝手に折ってしまうなんて、こう言うことをするからカメラを持つものが悪者扱いにされるのだ。
その前回訪れた時にいかにも他府県から来たと見えるシニアの男性が、竹で仕切りを作ってある結界を越えて中に入ろうとするのを、そこは結界の中になるからとやんわり注意した。麻紐で縛った石とか、そこから先は入ってはだめという言わなくても解っていなければいけないルール。そんなことも見て解らない人も多いのだ。

その7

その8

その9

その10

その11
三度目の正直でやっと見頃に出会えた紅梅。雑誌などで「梅の寺」と言われるのはこの見事な紅梅のためらしい。確かに市内で見る紅梅の中でも一番綺麗だと私も思う。種類なのだろうが、深みのある色と、しべの色が花びらの色を邪魔しないからだろう。枝振りもいい。庭師さんの作業には一から十まで気を配って、ああして欲しい、こうしてと指示を出して庭木の世話に細心の注意を払うとのこと。
で、梅が有名と言うことで他府県から来た観光客は、天神さんのようにたくさんあると思ってくるとか。あそこはあれでいいし、こちらは1本梅で勝負という処だ。価値観はそれぞれだが背景はその中でも大事な要素であり、こちらの中国風の門はなくてはならない背景だ。私は三十三間堂の朱色の塀を背景にするのが好み。
ここで観光タクシーのおじさんに掴まった。お客をこちらへ案内して待つ間の話し相手にされてしまったのだ。梅の情報やらなんやら話をして、休日には穴場探しに行くとか。SKY観光の案内よりよく解り話し方も上手い観光タクシーの運転手としては必須だが、個人的には穴場が穴場にならなくなるような観光案内はして欲しくないなぁと思う。少なくとも静かな場所で騒がしくするようなことをしないようにと、お客には重々言い聞かせて欲しいと痛切に思った次第。
ま、そこまでは口にはしなかったけど・・・
さあて、それでは残っている雪景色を早くアップしてしまおう。本格的な梅の季節がやって来たから。