
勝林院
さて、昨日の続きを。
三千院まで来たのなら必ず行っておきたいのが勝林院。天台宗のお寺で、宝泉院・実光院という塔頭と子寺を従えている。そして法然上人が浄土の定義を論じたと言われる、「大原問答」の地でもある。
ここの拝観はとても個性的。この写真の手前に入り口である来迎橋があり、そのすぐ左手に受付がある。しかし、そこに人がいるのを見たことがない。木製の托鉢用ではないかと思われる鉢がひとつ、置かれている。傍には300円を入れて、パンフを持って参詣するようにと書いてある。黙って入る人もあるのではないかと心配するのだが、知っている限りちゃんと納めているようだ。

鐘楼

彫刻
ここは声明の寺であるが、何がすごいかというと、建物の端々に施されている彫刻が素晴らしい。わざわざ場所を指定して、ここから見るようにと書かれている。なるほど、その指定されたところから見る彫刻は、ちょうどいい角度で綺麗に見える位置だ。

本尊 阿弥陀如来像
本堂に入ると目の前には大きな阿弥陀さまがおられる。彩色が綺麗に残存しており、その大きさと共に圧倒される。右回りに後ろを通って戻ってくると、阿弥陀さまの左手前方に椅子が二つ。「男前の阿弥陀さまの指定席」と。
何のことだろう・・・?
試しに座って見上げると、なるほど。角度的にちょうどはすかいに横顔が見える。それも素敵な横顔。彫刻と言い、素晴らしいものをより美しく見せる場所を教えてくれているのだ。さりげない心遣いと感じた。本堂では録音テープではあるが、静かに声明がBGMで流されている。
拝観を終わり受付を通り抜けるとき、初めて人の姿を見た。来たとき掃除をしていたおじさんだった。
この続きはまた今度。
勝林院