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2011年 サイアノタイププリントつまりは日光写真 実習編
2010 08 22 サイアノタイプ

 昨年8月の記事に使用したサイアノタイププリント。年間を通して検索がかかる内容なので、ちょっと復習を。

 夏こそ日光写真!

 まず薬剤。特殊な薬剤なので、薬局で買うときには身分証明書が必要。手続きも煩雑。私?私は紹介して貰ったお店で簡単に、それも安く買うことができた。購入できるお店は自分で探すこと。ネットの通販でも扱っているお店もあるので検索をかけるといい。私は京都市内のお店で買った。ヒントは染色のお店。


P8090464.jpg
 
1:クエン酸鉄(第2)アンモニウム(緑色)湿気に弱いので要注意
2:フェリシアン化カリウム(赤血鉄)
3:蒸留水or精製水
4:塩素系漂白剤 ま、市販されているブリーチなんだけど
5:木酢酸鉄液

 調色でアンモニアなんかも使うが、これは要らないだろう。

 次に道具。

P8090465.jpg

1:遮光できる薬瓶2本
2:薬液を混ぜるビーカーなど 飲み終わったペットボトルでも大丈夫
3:水洗用バット(大きめ) 100均のバケツでもいいかも
4:薬液を塗る刷毛とかスポンジへら なんだったら台どこ用のスポンジとか(^^;
5:あと計量用にスプーンとか撹拌棒、現像用のピンセットみたいな挟む物 プリンなどの使い捨てスプーンとか割り箸とか
6:他、キッチンペーパーやパウダーフリーのプラスチックグローブ プレスするための硝子板など

 次に支持体。支持体とは印画紙を作るためのもので、画用紙や布、和紙など何でもよい。紙の質でできあがりが変わってくるので色々試すのも面白い。

 次に原稿。光を遮断して露光させるのがサイアノタイプ。コンタクトプリントと同じなので、35mmフィルムを使うこともできるし、これがシートフィルムくらいの大きさならなおよろしい。デジタルカメラで撮ったものなら、ソフトを使ってモノクロ変換にし、鏡面処理した上で、OHPフィルムやトレーシングペーパーなどに、インクジェットプリンターでプリントしてそれを原稿として使う。支持体の紙の質によっては、大判カメラで撮ったフィルムは特に細かな部分まで再現できる。
 葉っぱやクリスタル硝子など、形のあるものを乗せて露光させることも可能。鳥の羽根もうまくやれば一筋一筋綺麗に浮かび上がる。

 さあて、いよいよやりますか。

1:薬品調合
A液:クエン酸鉄アンモニウム20g+蒸留水100g
B液:フェリシアン化カリウム20g+蒸留水100g

これをよく溶かし、1:1で合わせると感光剤ができる。できあがりの色は黄緑。紫外線が当たると青緑になっていくが、青くなるまでは使える。混合する前なら遮光瓶で1・2週間くらい保存できるので、使う分だけ混合して使う。残った分はティッシュなどに含ませて燃えるゴミに出せる。

2:感光剤の塗布
支持体である紙に、スポンジへらでまんべんなく縦横にむらなく塗布していく。水たまりを作らないこと。そのあとドライヤーで乾燥させる。布はグローブをはめてボチャンと浸けて絞り、ドライヤーである程度乾いたら低い温度のアイロンを掛けて皺を伸ばす。皺も表現の方法になるけど。
乾いたら遮光袋などに入れて2・3日くらいで使い切る。新聞紙の1日分を袋状にガムテープで留めて、遮光袋にすると便利。

3:感光
平面台に支持体を広げ、原稿を置く。その上に透明な硝子板を乗せ固定させたら、太陽光線が当たらないように新聞紙などで覆って暑~い陽射しの下へ。安定した場所に置いたら新聞紙をぱっと外して、こんがり・・・ もとい、黄緑がグレイになるまで感光させる。グレイに変化すれば焼き上がり。感光剤が塗布してあり、原稿が乗っていない部分が灰色を帯びた青になれば最終的に見事な青になる。時間はその時の気象条件や材料などによって変わってくるので、真夏の11時から14時くらいが最適。夏でなくても、時間がかかれば可能だ。
注意事項として、支持体と原稿は密着させること。でないとぼやけたものになる。

*1:硝子板はカット面をサンドペーパーを掛けたり、ビニールテープを貼ったりして怪我に注意。アクリル板でもよい。ふと思いついたのだが、手に入らなければダイソーなんかで売っている透明の「ばんばん」、ええと、クリップボード、それを使ってもいいかなと。
*2:写真の枠は、画用紙を切り抜いて額のようにしたもの。アルバムのようにいくつか穴を開けて、そこから原稿が見えるようにしても面白い。

4:水現像
バット3つを準備。
1つ目、初期水洗。支持体の薬液を洗い流すもの。感光していない部分が洗い流されて白くなる。
2つ目、水5Lにブリーチ20mlを入れたものに1分間浸ける。長く浸けると脱色されるのでご注意を。現像用ピンセットかグローブをはめて行うこと。
3つ目、最終水洗。5~10分、流水で洗い流す。

5:乾燥
キッチンペーパーで水分を拭き取り、自然乾燥。ドライヤーを使ってもいいが、反り返ることもあるので注意。

6:廃液処理の仕方
道具を洗うのはシンクとか大きなバケツで行い、そのまま流さない。初期水洗の水はおおよそ5Lに対して10ml程度の木酢酸鉄液を入れて、廃液をブルーに変化させてから流すこと。

 はい、みなさんできましたか。以上でサイアノタイププリントの講義を終了します。興味のある方はこのページをプリントしてお試しあれ。

 最近は学校で日光写真をすることがないそうだ。写真仲間のMくんもその世代のようで、最近コメントをくれた。自分で薬液を調合したりするのは面倒だが、やり始めるとむちゃくちゃ面白い。薬液を作って置いて、オープンキャンパスとか、子供会の行事とか、そんなのに取り入れたら受けると思うのだが、どうだろう。
 昨年これをしたときに、目を輝かせて見ていたのは大学生の男の子だったけど。

サイアノタイプ写真の最新版はこちら
【2011/08/10 10:09】 写真・美術 | トラックバック(0) | コメント(4) | Page top↑
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コメント
ひげさん、こんばんは。

凄いって、昨年貰ったテキストの受け売りです(^^;
【2011/08/10 20:12】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
あーちゃん 凄い・・・・!!。

頭が下がります・・・。
【2011/08/10 19:55】 URL | ひげ #-[ 編集]
torimyさん、おはようさん。

以前鳥の羽根、それも大きなものを拾った記憶があるのやけど、
ないのよね・・・
ちょっとやってみようと思ったのに残念。
どこにやったのかなぁ(^^;

それにな、耐久性にすぐれているから設計図の保存なんかによう使われたらしいわ。
【2011/08/10 11:42】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
OH! 青写真。
そういえば昔理科の事件でそんなようなことやった記憶が・・・

上手くやれば鳥の羽も???
なるほど だから建築図面のようま詳細なものに長い間使われていたわけね。

モノクロ写真とはまた趣が違っておもしろそう。ムチャクチャ大変そうな気はするけど。
【2011/08/10 10:50】 URL | torimy #4a1thY..[ 編集]
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