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はやぶさ秘話
はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
(2010/12/10)
川口 淳一郎

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 京都大学総合博物館ではやぶさカプセルの展示が行われたとき、ここの総合博物館ミュージアムショップ「ミュゼップ」でイトカワクッキーと一緒に本を買ってきた。たくさんの本が揃えてあり目移りもしたが、その中から選んできたのがこれ。多分これが一番わかりやすいだろうと。その時には後に講演を聴くことにしていた山川宏氏から、この内容を聞くことになるとは思いも寄らなかったが。ただ、事前に読む暇がなく、講演後やっと読み終えた。
 今から思えば、先に読まなくてよかった。もしも読んでいればきっとウルウルしてしまっただろうから。はやぶさの経験してきた数々の困難は、とても凄まじいものだった。またそれを克服しようとしたスタッフの皆さんの努力は絶賛される。


 講演の内容と本文とが心の中で交差して、見学の時の興奮と講演の感動が押し寄せて仕方がなかった。講演では時間もなく詳細は省かざるをえないことも多かったが、この本ではプロジェクトチームの団結力・民間企業の柔軟な行動力、あるいはこれは日本人の本来の姿でもあると思うのだが、その職人技とも思える発想力の豊かさと手先の器用さ。そして一番思ったのが、たかが機械と言ってしまえばそれまでなのに、そのロボットに命を吹き込むほどの愛情を注いでいたこと。

 多分、その愛情が数々のトラブルからはやぶさを守り、思いもしなかった奇蹟とも思える偶然が故郷地球への帰還を成功させ、彼が命に代えてカプセルを送り届けることが出来たのだと思う。

 中で、アメリカとの考え方の違いにも少し触れてあったが、単なる機械のトラブルと普通は考えるだろうと思われる場面でのこと。
 プロジェクトチームは、イトカワからの帰路で化学燃料漏れから制御不能となって電波も途絶え、迷子になったときのはやぶさを「自分から声を発することはできず(送信できない)、こちらから送る信号をじっと待つしかない」と、迷子の子どもが心細げに母が迎えに来るのを待つように寂しがっていると考えていたことだ。この考え方がいかにも日本人だと思う。自分もそう考えることが多い。機械でもものでも、長く使うとそれ自身が人格を形成する。よって、老朽化で買い換えたPCも別れが辛かった。自分の手足のように働いてくれたので。

 そんな感情がはやぶさに乗り移り、知能を持ったのではないかと思われるような出来事もあったそうだ。プログラムに入れていないはずの指令を行っていたのだ。はやぶさが自分の意思でスイッチをONにしたとしか思えない。そんなことが有り得るだろうか?しかし実際はそうだったのだ。

 はやぶさは帰還するまでが今回のプロジェクトのゴールだった。その指令を遂行するために必死だったに違いない。チームのみんもそう考えていたと思う。4年の予定が7年にも延び、ハード面でもソフトウエアももうぼろぼろになっていた。それでもちゃんと帰ってきたのだ。一時は心肺停止状態で、エンジン4基とも停止したときもあったが、努力の末息を吹き返して再び地球への道のりを飛んだ。

 母からの声をしっかりと聞き取り、できたよ、と返事を送り返す。難しい指令も必死にこなした。7年という月日は最後のプログラムがちゃんと作動するかどうかの不安もある。ここまで帰ってきたはやぶさの持ち帰ったカプセルを、受け取ってやらなければ彼の努力が報われない。チームからのコマンドが彼を制御したには違いないのだが、やはりはやぶさがそれに応えてくれた、そう思えるのだ。

 そんな彼を待っていたのは、大気圏に突入して燃え尽きるしかないという運命。成功を祝してモニュメントの衛星として残すことも考えられたが、エンジンのトラブルで制御できなくなった時点で、そうせざるを得なくなったそうだ。だから最期に彼の目にしっかりと地球の姿を焼き付けさせてあげようと、急遽決定。大急ぎでプログラムを送った。

 あまり多くをここで紹介するのはいけないことなのだろうなあとは思う。しかし、これを読むと、これこそが日本人なのだと思う。日本人の悪いところも多くはあるが、やはり物作りの精神はずっと生き続けていると確信する。その精神を今後、若い世代がはやぶさ2世、3世、あるいはもっと違う場面で発揮していって欲しいと思った。

 理科系が好きなだけでなく、こう言った日本人のものへの考え方、愛情の注ぎ方が私は好きだ。
【2011/02/10 20:41】 日記 | トラックバック(0) | コメント(2) | Page top↑
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コメント
小紋さん、こんばんは。

講演を聴きながら、本を読みながら、
はい、泣きました・・・(^_^;)
プロジェクトチームのはやぶさに注いだ愛情の深さに感動しました。
燃え尽きたときには、本当に断腸の思いだったでしょうね。

この本は、淡々と、事実だけを綴っています。
冷静に振り返るまでには時間がかかったと思います。
【2011/02/11 20:26】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
こちらのニュースでも 取り上げられましたから こちらの大学で講演なさったのでしょう。
 最後まで見守る・・・難しいですね。できたら ご本も読んでみたいとおもいます。
【2011/02/11 19:25】 URL | 小紋 #-[ 編集]
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