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天気予報


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時刻

五山の送り火
20070816220153.jpg
   準備中の大文字

20070816220220.jpg
   燃えさかる大文字

 最高気温38.6℃を記録した京都は熱気に包まれていた。しかし陽も陰り、夜のとばりがすっかり覆い尽くす頃には涼しい風が吹き渡り、外気にあたっているうちは過ごし易くなっていた。

 午後8時きっかり、如意ヶ岳の中腹大文字の中心に火が灯り、それから約2分後には大きく「大」の文字を形作っていった。屋上を覆い尽くすかのような見物客の口から低く感嘆の声が上がる。そして拍手・・・

 午後からは大気の状態が不安定になり、所によっては夕立が降るかも知れないと天気予報。しかし予報に反してからっと晴れ渡った空は、今夜の送り火を歓迎、もしくは待ち望んでいたかのようだ。

 8時に大文字が点灯されたのをかわきりに、その10分後「妙」と「法」の文字が同時に灯され、舟型、左大文字、鳥居型と漆黒の夜空を焦がすかのように炎が浮かび上がった。2007年五山の送り火の幕開けだ。

 三方を山に囲まれたこの無限とも思われる空間を、無数の魂たちが炎と煙に見送られながら再び彼岸へと帰って行く。肉眼では見ることはできないが、現世に残された魂を見送る人々の心の目には、在りし日の彼らの姿がはっきりと見えていることだろう。その魂にはその数以上に彼らを取り巻く物語があったことだろう。

 私もシャッターを切りながら先に逝ってしまった身内や、知り合いのことを思っていた。
 父をはじめ、独り者だったため私が世話をし看取った叔父と叔母、自ら命を絶った同僚、など・・・
 きっと私は彼らに守られ、こうして苦難を乗り越えながら生かされているのだと思う。災難が降りかかってきても、不思議と難なく乗り越えられている。災いを幸いとしているとも言える。感謝しなくては。

 炎は小さく消えようとしている。それは魂の叫びのように見えた。まだこの地から離れたくないという悲しい叫びを聴いたように思った。しかしやがて炎は小さくなり消え、再び漆黒の闇へと戻った。魂たちも、なすすべもなく旅立っていった。
 
 送り火が終われば暑かった京都盆地にも秋の訪れが、ゆっくりと、静かに、だが確実にやってくる。


IMG_0012siruetto.jpg
   夕焼けに浮かび上がるsilhouette
 今日のおまけはこれ。工事中のクレーンが夕景や送り火に邪魔になるかと思ったが、こうしてみるとsilhouetteが哀愁を感じる。
【2007/08/16 23:32】 日記 | トラックバック(0) | コメント(2) | Page top↑
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コメント
水戸小紋さん、こんばんは。
新しいことを始めるのは簡単ですけど、それを守っていくのはたいへんです。まさに「継続は力なり」。
伝統行事の多い京都ですが、それらは日常生活に溶け込んでいるので、確かに送り火のように準備がたいへんなこともありますが、たいていは日常のことのようにしている面がありますね。
【2007/08/17 19:33】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
7月に行った 銀閣寺で 後ろの山が 五山のひとつと知りました。しっかりと守る人がいて 初めてできる大仕事なんですね。
 来年は実際にみたいねと、夢ふくらむ京都への旅です。
 リンクありがとうございます。わたしも。
【2007/08/17 08:08】 URL | 水戸小紋 #-[ 編集]
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