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暗い話で恐縮だが、知り合いの高校教師が亡くなり、今夜がお通夜だというので、仕事が終わってから友人3人と行ってきた。明日が告別式とのことだが、仕事があるので今夜行くことにした。
彼は某高校の教師をしており、ここ数年は入退院を繰り返しており、最近は休職のまま、体調のいいときだけ顧問をしているクラブの指導をしていた。 お通夜の場所となっている、とある葬儀場へは簡単に行き方を聞いて行ったが、電車に乗ったときから喪服の人たちを多く見かけ、まさかと思ったが本当にそうだった。みんな同じ駅で降り、そして同じ方向へと歩き出す。前にも背後からも喪服の行列が延々と続く。そして帰ってくる喪服の姿も・・・ ホールの玄関は人だかりの山だった。一般の人、学校関係の生徒と父兄。多分、こんなに多くの人々が参列するとは思ってもみなかったのだろう。整列させるホールの社員も数少ない。 19時からのお通夜で19時過ぎに到着したのだが、並んで待つこと30分。こんなに並んでのお焼香は初めてと、友人達と頷き合う。中に入ってまず、お花の数の多さに驚いた。お父さんのお仕事関係もあるのだろうが、明らかに自分の教え子と思われる名前の多いこと。また、参列者の列の中に見知った顔ぶれもあり、彼の篤かった人望のほどがわかると言うものだ。 小柄だった彼のお母さんは、その小さな身体をもっと小さく丸め、黙って耐えているようだった。とても声をかけられるような状態ではない。我々も親族の方々に会釈だけして帰ってきた。 駅の改札を入ると、ばさばさと何かの音。1匹のしおからとんぼが羽根にいっぱい蜘蛛の巣を付け、方向を誤ったのか壁にぶつかっていた。そのトンボをいきなり捕まえたものだから、同行していた友人達は驚き、私はその驚いた様子に驚いた。蜘蛛の巣を丁寧に取ってやり、そしてホームからもうすっかり夜のとばりの降りた空へ向かって放してやった。 もう、迷ってはいけないよ・・・ この時にはただ道に迷ったとんぼにしか思えず、空に帰してやろうとしか考えていなかったが、今から思い起こすと私には、そのとんぼがまだ現世を漂っている彼に思えてならなかった。まだやり残したことが無限にあったはず。まだ思い残しがあるから道に迷っているように思えたのだ。そのとんぼに彼は思いを伝えたのかも知れない。そして私の前に現れたのかも知れない。暗い夜空だが、きっととんぼには一筋の光が見え、そこに向かって飛んでいたのだと思う。 自宅の最寄りの駅で電車を降りて歩き出したとき、自転車で後ろから追い抜きざまに聞こえた学生らしき若い男性の声。携帯で誰かと通話中だったが、彼の口からでたのは、今し方行ってきたばかりの葬儀場の名前だった。まさか・・・ もしそうだとすれば、本当に生徒たちに慕われていたのだと痛感した。 享年32歳 彼のご冥福をお祈りします。合掌 こんばんは、はなさん。彼を慈しんで下さってありがとうございます。きっと彼岸の向こうで喜んでいることでしょう。先に逝ってしまった年若い闘病仲間のことを大事にしていましたし、いかつい顔ですけど本当に優しい人でした。
おはようございます!
お若いですね。 まだまだこれからなのに・・・。 教育に携わっていたことで、人と人との触れ合い、 中味の濃い生き方をなさったのでしょうね。 トンボね・・・。 | ホーム |
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