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第61回正倉院展 その1 お堂で見る阿修羅
IMG_8657チケット
チケットの半券

 何かと気ぜわしい毎日。しかし時には博物館などで気分転換、もしくは芸術にどっぷりと浸りたくなる。そんな楽しみがこの正倉院展。正倉院展は、団体だとそれほど待たずに入れるのが嬉しい。昨年は平日にもかかわらず、恐ろしいほどの長蛇の列だった。2時間、3時間待ちがざらにあるとか。

   あな、恐ろしや・・・

 しかし今年はすぐ近くで、絶対に混雑するであろう阿修羅をメインに据えて展示を行っている。人気は二分するはず。いや、個人的には興福寺が圧勝すると思っている。なにしろガラスケースから出しての展示だ。おまけに長期出張からようやく帰ってくることができたから。

 バスは順調に奈良市内へと入って、興福寺の駐車場に入る。そのすぐ隣が阿修羅の安置されている仮金堂だ。2010年に新しく金堂が建てられるようだ。基礎工事がすでにできていて、高く盛り上がった基礎には太い配線がでているのが見える。現在阿修羅を始め八部衆などは国宝館に納められていたが、今後はこちらに移されるのだろうか。
 そんな事を考えながら、バスの添乗員さんがチケットをまとめて買ってくるのを待つ。いつの間にか目印の旗はツアー客のひとり、若い女性に手渡されている。このグループだとわかるように、旗にはなんと「ガチャピン」がぶら下がっているのだ。これなら間違えることもないだろう。以前にもあったそうだ。同じ旅行会社の、他のグループについて行ってしまった人が・・・

IMG_6452五芒星
仮金堂の鬼瓦

 その旗もちをしている女性に道を尋ねているお客がいて、それを見ていた我々を含め、本人も大笑い。
 そうこうしているうちに添乗員さんは帰ってきた。団体だからチケットを買うのも早かったが、個人だと何十人と並んでいる。しかし拝観の待ち時間は同じ。この時で45分。チケットに並んでいる人はもっと待たなくてはいけないわけだ。
 チケットは正方形をしていた。下の角が入場の際に切り取られ、残ったのが五角形の形。鬼瓦の五芒星といい、なんの関係があるのだろうと思っていたら、阿修羅の高く上げている手の先を底辺に、ちょうど残った半券のような形で五芒星のラインが引けるそうだ。強力な仏教の守護神となった今、神秘的な力に守られているのだろう。

 仮金堂の敷地には、行列が並ぶためのロープが幾重にも張ってある。その最後尾に向かってくねくねと進んだ。長く待つのかと思ったが、案外早く行列は進んで行った。いよいよ金堂に入る。

 と、テレビだとここでCM。しかしそんな意地悪はしない。眩しい外から薄暗い照明だけの内部へ入ると、一瞬、目がくらむ。人の流れに沿って奥へ進むと、正面に巨大な金色の釈迦如来像が目に飛び込んできた。その前面に阿修羅は立っていた。ガラスケースの中ではなく、我々と同じ空気を吸って。
 お香が焚かれていた。普段、京都の寺院で嗅ぐような甘い香りではなく、もっと洗練されたすっきりとした薫りだ。銘柄を訊いてくればよかったと、今少しだけ悔やんでいる。だが、自宅ではお香を焚くことはしないので、別によかったのだが。

IMG_6456鳩
仮金堂屋根の鳩

 阿修羅は、いつになく静かだった。いつも鋭い視線を向けていたが、今回は無常の表情だ。ガラスケースがそうさせていただけだったのだろうか。とても穏やかで、静かに前を見据えている。それとも今回は釈迦如来や薬王菩薩立像・薬上菩薩立像など、多くの仏像を従えているため、彼らを守護するという職務の中だからか。
 反対側には少し高くなった通路がしつらえてあり、やや見下ろすように全体が見られる。狭い仮金堂は、押し合いへし合いの人間でごった返している。阿修羅はどんな気持ちでここに立っていたのだろう。俗な世界に生きる我々人間と、永遠の仏の命を得た彼らでは、流れる時間が異なる。
 私の命が費えたとき、私はこの阿修羅の中に再び還っていくだろう。そのときに尋ねてみることにしよう。時間は永遠にあるのだ。

IMG_6479桜
桜の紅葉

 外に出ると、一瞬眩暈がしそうだった。明るい陽射しに思わず立ちすくみ、目をふさぐ。

   ああ、現実とはいかに虚しいものか・・・

 いつまでもあそこにじっと立って、静かに語り合いたかった。

 この続きはまた今度。
ユーザータグ【 興福寺阿修羅
【2009/10/30 23:39】 イベント | トラックバック(0) | コメント(10) | Page top↑
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コメント
小紋さん、おはようございます。

親衛隊の仕事も楽ではないですね。
毎日埃がすごいので、手洗いとうがい、そしてはたきが欠かせません・・・(爆)
【2009/11/02 08:37】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
raukeさん、おはようございます。
お返事が遅くなりました。

レポートで臨場感を出すのは難しいですね。でも自分が感じた感情を、ひとりでも多くの人に感じていただけたらとても嬉しく思います。

【2009/11/02 08:34】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
われもこうさん、おはようございます。
お返事が遅くなりました。

阿修羅は長期出張ですっかり疲れたと申しておりました(笑)
彼の顔をじっと見ていると、自分の内面を考えてしまいますね。三つの表情ですが、見る人と同じだけの表情を感じます。
【2009/11/02 08:31】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
珍しいチケットの形 きあいがはいってる!  五芒星 ここにも出てくるんですね
 手を形どってみて わくわくしました
 美貌の 親衛隊 慈悲と悲しみをかんじます
【2009/11/02 06:37】 URL | 小紋 #-[ 編集]
阿修羅王さん、こんばんは。

しかと拝見いたしました。
読んでいて引き込まれる思い・・・。
ご一緒させていただいた様な気分です。

>いつまでもあそこにじっと立って、静かに語り合いたかった。
その言葉が優しいですね。
その気持ち分かる様な気がします。
難しいことはよく分からなくても、うんと感動させていただきました(^^)
【2009/11/01 23:35】 URL | rauke #yl2HcnkM[ 編集]
こんばんは
奈良までしっかりお出迎えに行かれたのですね^^
東京出張の折りはお疲れさまなことでした。大勢の人にいろいろな想いを抱かせてからようやく故郷へ戻った阿修羅さんはどんなお顔でしたかしらね・・・・
【2009/11/01 21:13】 URL | われもこう #-[ 編集]
Tommyさん、こんばんは。
インフルエンザより、砂埃が心配です。
お香はしっかり焚きしめられているので、防虫にはなりそうですが(^^;
【2009/10/31 22:44】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
sohyaさん、こんばんは。
ご挨拶ありがとうございます。

私も人混みは嫌いですが、どちらを天秤にかけるかと聞かれると、やはり行きます(^^)/
【2009/10/31 22:41】 URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU[ 編集]
バス観光ですか。いいですね。
昔、京都をバス観光したとき、オマケ
(羊羹だったかな)付きでした。少し
でもオマケはうれしい。
ガラスから出して、インフルにかからんの
やろか!?
【2009/10/31 17:53】 URL | Tommy #-[ 編集]
■阿修羅王さま。
いつも精力的なあなたと違って、混むのが嫌で。。。。
今日は快晴の「小春日和」で、家に居るのがもつたいない天気ですが、なぜだか家に居ます。
明日から11月です。
早いのですが、11月のごあいさつを置いておきます。
11月も、よろしく。お元気で。
いつもコメント有難うございます。
では、また。
【2009/10/31 12:05】 URL | sohya #-[ 編集]
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