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![]() Sky Bus その1 ![]() Sky Bus その2 それは一昨日の午後の出来事だった。交差点で信号待ちをしている私の背後に、赤い巨大な圧迫感を感じて振り返った。そこには綺麗な赤色に彩られた大型観光バスが止まっていた。 京都市は新しい京都観光の目玉として、屋根のないopen topのリムジンバスの運行を10月4日から来年1月6日までの期間、運行することが決まった。この期間を試行期間として、評判がよければ継続する可能性もあるという。 このバス、車体はドイツのベンツ制で、車高の高さがあるためそこからの景観は素晴らしくよい。ロゴは市バスにも描いてある「YOKOSO JAPAN」のマーク。左右に一列ずつ座席があって、風を受けながら市内それぞれテーマに沿った3コースを走る。open top なのでもしもの雨よけには後部座席の一番後ろに黄色い幌が見えた。 現在はまだ試験走行である。今回出会ったのは2回目。これからの季節、秋風を頬に受けながらのドライブはとても気持ちのいいものだろうと思う。京都駅のバスターミナルでチケットを買い、そこが発着点となる。きっとものすごい人気になること間違いないと思う。 ただ、観光シーズンの渋滞はここに住んでいるものしかわからない恐ろしいものがある。それを覚悟できるのなら・・・ 京都SKY BUS ![]() ふうせんかずら 今日のおまけはこれ。SKY BUSに遭遇した交差点からほど近い教会の前。プロテスタントかカトリックかわからないが、そこの前庭に植わっているもみの木に、ふうせんかずらが巻き付いてしまい、季節外れのクリスマス・イルミネーションとなってしまっていた。 しとしと降る雨に濡れぼそりながら、時折そよいでくる風にまあるい緑の風船が揺れている。 撮影後、replayで画面を確かめにっこりして顔を上げたら、ここに礼拝に来られた牧師さんだろうか、同じように微笑む笑顔の瞳と目があって、あわてて会釈した。 ![]() 高砂葵 ![]() 彼岸花 ちょっとした用事で友人Akkiさんのお宅を訪ねた。その帰り、軽快に愛車を走らせる街道沿い、大樹の下に真っ赤な花の群れが・・・ 今年は時間の融通がつかなくて、彼岸花を探しに行けていない。白彼岸花を見に行きたいのだが、いつになることやら。そのうち時期が終わってしまうだろう。もしそうなればそれはそれでかまわないのだが。 そんな私への天からのご褒美なのだろう。一抱え以上の群れが下草を刈られた中にぽつんと残されていたのは、お花を愛する作業された方の優しさだと思う。 また、住宅地を横切る通りには、駐車場のわきにひっそりと咲いていた私の大好きな高砂葵(お茶花を扱う園芸業者に聴いた名前、植物園では違う名前で出ていた。確認しなければ)がいっぱい花を付けているのを見つけた。すごく嬉しい贈り物だ。 今日はなんてついているのだろうと思う。ちょっと無理して午後からは撮影に出掛けようかとも思ったが、寒くて雨が降りそうなのと昨夜の仕事の疲れが残っていて眠いので、毛布にくるまってお昼寝をすることにした。 彼岸花はまた今度。 ![]() 托鉢 今日のおまけはこれ。今朝「おおぉ・・・」と言う懐かしい声が響いているのが聞こえてベランダに出た。距離を置いて何人かのお坊さんが歩いている。多分彼らは聖護院のお坊さんで、托鉢に出ていたのだろう。ご苦労様です。 子供の頃、時々こうやって托鉢に来られるお坊さんがあった。仕事をしている両親に替わって、私がいつもずだ袋にお米を一合入れるのが私の役目だった。とても恥ずかしかったのだが、頭を下げてお礼を言われる彼らに、私も一生懸命にちょこっと頭を下げ、「ご苦労様です」と、小さな声で挨拶をしていたのを思い出した。 これから冬になり、寒さの厳しくなる年末、大津市内では比叡山の若い学生僧さんが修行のために托鉢に廻る。 ![]() kitchenにて ![]() balconyにて 放置されていたさつまいもに小さな芽が出てきた。そこを切って食べてしまったのだが、ふといたずら心に火がついて、水栽培用の容器が空いていたので置いてみた。すると見る間に根が伸び、茎が伸び、台所の窓辺を占領し始めてしまった。 まさかこんなに早く成長するとは考えが及ばず、しまったと後悔したがもう既に遅い。仕方ないのでこれも空いていた小さなプランターに植えてやったら、ああ、何ということ。延びるは延びる。そうだろう、畑のさつまいもの蔓といったらものすごい。 園芸用のさつまいももあるくらいだ。あれは綺麗な葉っぱを観賞する。りっぱなお芋さんもできる。うちのお芋さんはわからないが、今のところは観葉植物として楽しむことにした。 今日現在はもっと茂っている。もっと茂ったら芋づるを食べてやろうかと、秘かに考えている。 追記;なぜか2枚目の写真だけ同じサイズのはずなのにでかく出てしまう。なぜだろう。 そういうわけで、2枚目はサムネイルで。 ![]() 満月(月齢15)(最大化して下さい、大きくなります) ![]() 十六夜(月齢16)(最大化して下さい、大きくなります) 中秋の名月が何故満月ではない25日だったのか、その理由を私はよく知らない。多分旧暦の8月15日に当たるからだろう。 毎日夜空を見上げながら、徐々に月が満ちていくのを楽しみにしていた。天気もよく満月を楽しみにしていたら、肝心の満月の夜は雲が多く、仕事が終わり夜遅く通路から空を見上げて雲が切れるのを待った。輝く月は叶わなかったが、それでも薄雲のかかった満月を見ることができた。 昔から、十五夜の満月より少し手前の十三夜とか、十六夜(いざよい)を風流だとすることが多いが、そんなところに日本人の奥ゆかしさを感じる。 ![]() 舞いを奉納された舞妓さん ![]() 桃山時代 ![]() 奈良時代 ![]() 現代の舞妓 昨日の櫛祭りはトピックスが盛りだくさんだった。中でもどきどきしながら声を掛けさせていただいた桃山時代の方、乱れた襟がどうしても気になって直そうと手を出してしまった。せっかくのヘアメイクも衣装も台無しになってしまっていたからだ。メイクを済ませ、外へお披露目に出てこられた時は少し緊張の面持ちだったが、シャッターの切る音が増えるに従って若いお嬢さんらしい可愛らしい笑顔に戻っていった。 モデルの方たちに付き添っておられる方々のお着物もとても素敵なものばかりだった。全く目移りしてたいへんだった。やっぱりこのような場面に出てこられる方は、いい趣味をされていると思った。 もちろん、モデルさんたちの衣装も派手さはないが、落ち着いた色合いのものが多く、本当にどこをどう撮ろうかと悩むばかりだった。 行列は交通量の多い東大路をまず上がるため、信号に従って早く早くをせき立てられるように行く。 ま、待って・・・ 思わず叫びたかったがそうも行かないだろう。 一力さんの前では、外国人の女性が、白地に青い模様の浴衣を着ている姿を見かけたのだが、なにか変だと思ったら、この方、襟の合わせ方が反対だった・・・ 左前に着るところを右前に着ている。どなたに着せてもらったのか、ご自分で着たのか、それは定かではない。少なくともこのような場所では直せなかったことは確かなことだ。 ま、他には感じの悪い方も多くあったが、この場でそのことを打ち込むとまた思い出して気分が悪くなるし、人間、やっぱりいいことだけを想い出にしたほうがいいと、いつも心に思う。 ![]() 十五夜お月様(最大化して下さい) 先月の部分月食は見ることは叶わなかったが、今宵の満月はとても綺麗だ。日中、ひとしきり雨も降ったことだし、空の粉塵が拭われたのだろう。 昨日の雨は夜中まで降っていたようだ。朝のうちもまだ雲が晴れず、今日は天気が悪いのかと思いきや、出勤する頃になると雲一つないくらいに晴れ渡っていた。この天気が昨日だったらと思わないでもないが、今夜は今夜で晴れて欲しいし、誠に我が儘な願いというものだ。 今日は一日中天気が気になり、また、早く仕事が上がらないかとそわそわしていた。思いの外仕事も順調に終わり、やったとばかりに愛車に飛び乗る。東南の空が見渡せるところまで来ると、 わあ・・・ 空はかなり晴れ渡っている。あるにはあるが、月が浮かんでいるところには雲がかかっていなかった。そうなるとゆっくりもしていられない、スピード違反で掴まらない程度の速度で(え?)夜道に愛車を飛ばし、帰ってきた。 自宅は東向きなので月が見える。まずはベランダから撮ってみた。まあ、こんなものだろう。でもどうせなら屋上から広い空に輝いている月を撮りたいと思い、今度は屋上へ。屋上には先客があった。幼子を連れたお母さんとお祖母さま。お月見をされていた。 帰ってくるときもそうだったが、とても気持ちのよい、ひんやりとした風が吹いている。Tシャツでは寒くなって早々においとました。 満月は毎月あるがどうだろう、秋の深まった季節の方が綺麗だと思う。昔からいわれている中秋の名月は旧暦なのだから。でも、綺麗ならいつの月でも同じだ。 綺麗なものは綺麗で片づける私は単純かも知れない。 ![]() 光る空 今日のおまけはこれ。今朝の日の出の様子。雲の切れ間から光が射してとても綺麗だった。 ![]() 櫛祭り その1 ![]() 櫛祭り その2 ![]() 櫛祭り その3 9月の第4月曜日は東山安井にある、縁切りで有名な安井金比羅宮で櫛祭りが開催される。今年で47回目となる。始まったのは昭和36年にここに櫛塚が作られ、櫛供養が行われたのを記念に始まったものだ。 ここは花街祇園に近く、髪を結うというのも日常的に行われる。「櫛に感謝する心を」というのが最初のコンセプトであったが、時が経つに照れて時代風俗の着付けと結髪の正しい伝承を目的として、京都美容文化クラブが設立、運営することとなった。 当初は櫛にちなんで9月4日であったが、現在では第4月曜となったのは、月曜日が美容院・理髪店が定休日であることが多いからである。そしてこの日は市内の美容関係の学生さんも多く参加する。モデルとして髪を結って行列に参加する学生さんもある。 ![]() 舞妓さんと女の子 お祭りには外国人のお客さまも多く見受けられる。このブロンドの女の子もその一人で、多くのカメラマンの要求に応じてモデルさんと一緒に被写体となっていた。とても可愛い女の子だった。このあと、いろんな所で写真を撮られる羽目になった。 今日の主役は誰だったか・・・? きれいどころであれば、まあ、誰でもいいのだが。 さて、午後一時に式典が行われ、その後舞妓さんによる舞いが奉納。そのあと二時からいよいよ時代行列の始まりだ。 ひとりひとり時代の髪型の説明を行い、行列に出て行く。先頭を行くのは平安装束を身に纏った鼓笛隊だ(・・・いいや、横笛だけだったようなきもするが)。東大路にでて北にあがり、白川南通りから花見小路新橋を下がって、四条花見小路をもっと下がって再び安井神社に帰ってくるというルートだ。 行列がみんな出発したあと、裏を廻って安井の交差点で先頭を拿捕。ひととおり見たら、一目散に祇園の一力さんのところに場所を確保に行く。赤い壁を背景にするととてもいい写真が撮れるからだ。 場所をさだめ待っていると毎年のことだが、必ず訊かれる。「何かあるのですか」今年は外国のお客さまにも訊かれた。全部聞き取れた訳ではないが、多分そうなのだろう。時代行列などという言葉は知らないので、取りあえずparadeがあること、そしてカメラを再生してわかりやすいように舞妓さんの写真を出す。これでOK。片言で何とかなるものなのだ。 しかし、今日の天気予報ではいつ雨が降り出すかわからないとのことだったが、果たして空はだんだん暗くなっていた。案の定、そろそろ帰ってくるというときになってかなり強く雨が降り出した。 ああ・・・ 降れば行列はお終い。先に諦めて次の用事の京都駅ビルへと向かった。途中、四条通りのアーケードで雨宿りをしている行列を見た。ここまで来たのに残念だろうと、気の毒に思った。 大丈夫、来年はきっといい天気になるから。 ![]() 京都着物女王 今日のおまけはこれ。伊勢丹をでて、エスカレーターに向かって行くとなにやら着付けみたいなのを小ステージでやっている。帯の結び方のようだ。パンフレットのようなものが並んでいるので、秋から始まる「着物パスポート」だとわかった。そうなら話は早い。パスポートをもらい、綺麗な女王を撮らせて頂いた。 ![]() ヨーグルトとメイプルシロップ 最近新聞広告や折り込み広告で、ケフィア・ヨーグルトのカプセルをよく目にするようになった。ケフィアとは、ユーラシア大陸コーカサス地方で育まれたといわれ、長く食されてきた歴史のある発酵乳だ。 このケフィアヨーグルトを食べると腸の中が綺麗になるとか言って、宣伝文句にしていたが、果たしてそうだろうか。お腹の調子を崩しやすい私も1・2年ほどケフィア・ヨーグルトを毎日食べていたが、善し悪しはわからなかったのでそのうちやめてしまった。そう言えばカスピ海ヨーグルトも作っていた(人からもらった雑菌だらけのものではない、フリーズドライの種菌から作る)。そもそもヨーグルトが好きなので。 で、このヨーグルト、再び流行りだしてやっぱりお腹によいと宣伝しているし、もう一度食べてみることにした。幸い以前ネット通販して購入したものが、まだ冷蔵庫に残っている。賞味期限が少し過ぎているが、所詮フリーズドライ。冬眠しているから大丈夫。 確かこの辺の棚に入れたと思われるところで牛乳パックに巻き付けるタイプのヨーグルト・メーカーを探し、新しく牛乳を1L買ってきたらいよいよ開始。ケフィア・ヨーグルトでもカスピ海ヨーグルトでも、発酵に24時間かかる。温度は低めの25℃程度。ちょうど今時分の気候なら室温でほっておいてもいいくらいだ。冬場は温度が下がらないように、底に発泡スチロールのトレイを敷いたりしていたものだ。他にもタイマー付きで、容器がそのまま保存用にできるヨーグルト・メーカーも実は持っている。ただ場所を取る円形なので、今回は別容器とした。 それが昨夜のことだ。いよいよ開封。出来上がったヨーグルトを入れる容器は、カスピ海ヨーグルト作製用に探し出したものだ。できあがったらそのまま冷蔵庫に入れられるという優れもの。 ケフィアの特徴は乳酸菌のみでの発酵ではなく、酵母菌も入った複合発酵という点だ。だから酸味が少なく食べやすいと言うが、私は酸っぱいプレーンヨーグルトをそのまま食べられるので、一向に苦にならない。 まずはできたてのまだ少し暖かいプレーンなままで一口。 ふむ、久し振りの味・・・ 酸味がない分、風味に欠けるのが難点だと思っている。次はちょうど食べかけているハンドメイドの林檎ジャムを入れて。ジャムの味が勝ってしまう。そしてメープルシロップ。これは種菌を買ったメーカーお勧めの食べ方。蜂蜜でもいいかと思っているが、これも悪くない。 ようするに何をトッピングしても、フルーツに掛けたとしても癖がなく、美味しく食べられると言うことだろう。容器の上に乗っている花柄お玉は、ガーデンミュージアム比叡で買ったものだ。ちょうどこれにひとすくいずつを目安にでも食べようかと思う。 ![]() 無花果ジャム 今日のおまけはこれ。どういう偶然か実家の母からこの時期恒例の無花果ジャムを送ってきてくれた。今度このジャムを開けたときには、ぜひこれをトッピングしてヨーグルトを食べよう。しかし、この取り合わせはお腹を活発にしすぎるので気を付けなければ・・・ ![]() ぼくぴよちゃんです。久し振りに出してもらいました。ぴよたまちゃんも一緒です。 この間あーちゃんはぼくたちにお留守番をさせて、ちょっとお買い物に行ってくるって百貨店まで行きました。そしたら、こんなお土産を買ってきてくれました。とても小さな鯛焼きです。一つはカスタードクリーム、もう一つは十勝の粒あんでした。大きな鯛焼きだと、ぼくたちが食べられてしまいそうで恐いですけど、これくらいなら大丈夫です。あーちゃんが、オーブントースターで暖めてくれました。美味しかったです。 ![]() 千寿せんべい by 鼓月 あーちゃんは何を買いに出掛けたかというと、このあいだ頼まれていた大きな巾着と一緒に持って行こうかなと言っていた御菓子です。それがこの千寿せんべいなんです。京都の古くからの和菓子屋さんなんですが、和菓子屋さんが洋風の御菓子を作り始めた先駆けのお店です。 これはあっさりとした甘さのクッキーに、このお店独自のシュガークリームというのを挟んだものです。バタークッキーのようなしつこさがないので、コーヒーでも紅茶でもまた緑茶でもよく合います。 ぼくたちのもらえるのはなかったのですけど、鯛焼きをもらったので今回は我慢します。でも次のお買い物の時は、お土産に買ってきて欲しいなとぴよたまちゃんと一緒にお願いしました。 鼓月 ![]() ポスターとチケットの半券 来年は源氏物語千年記を迎える。源氏物語といえば、数人の作家が現代訳を発表している。瀬戸内寂聴さんもその中の一人だ。 寂聴さんは2006年文化勲章を受章され、今年は作家生活50年を迎えるにあたり特別展が開催された。京都は嵯峨野に住まいを構え、これまでの出版した作品は数知れず。そんな彼女の足跡を訪ねるべく、寂聴展へと出掛けた。 会場のエントランスには、有名料亭などからのお花が通路いっぱいに飾られている。中へはいるとまるでどこかの三門をくぐるかのような屋根が設えてある。右手にフジバカマの寄せ植えが置いてあり、よく見るとメッセージカードには、絶滅が懸念されているフジバカマの原種だとしてあった。その小枝から差し穂を取り、今年は200株もの個体を作ったとのこと。これからももっと増やしていけるのだろう。 展示は掛け軸から始まった。そこは「美の宴」と称して、池大雅、榊莫山などが並ぶ。妹尾河童作、文化勲章記念の大皿は「銀河」のタイトルで黒地に銀で天の川が描かれている作品で、夜空に流れる銀河は、これまでの寂聴さんが歩んで来た路を描いたかのようだった。 画家であり彫刻家の藤田嗣治はペン画”猫”いかにも現代絵画のような画風は理解しにくいが、このようなところで彼の作品を見るとは思わなかった。 寂聴さんはまた、手ひねりでお地蔵様を作られることでも知られているが、会場には彼女の作成したお地蔵様や、木彫りの仏様が並んでいた。 お地蔵様は様々な表情をしており、静かに微笑んでいたり、元気な笑顔、怒りの鬼、高々と腕を上げているもの、両手を合わせているもの、不動明王のようなものなど様々だ。絵画にも精通されており、「空」という墨絵は画面下にほんの小さく木や家並みが描かれていて、薄墨にした墨で勢いのある雲と空が描いてあった。 貝あわせの絵は、華やかな平安朝、まさに源氏物語の世界が小さな蛤の貝殻の中に写されていた。 色紙や短冊には、彼女の詠んだ和歌がしたためてある。じーんと、それでいてはっと気づかされるような句だ。 瀬戸内晴美、後の寂聴さんは、出家する前から文豪と言われていた作家たちとも交友があり、多くの書簡が並んでいる。そして昭和48年11月、奥州平泉中尊寺に於いて得度式を挙げた。その時に身に纏っていたのは裾に扇が配置された色留めだった。色はうぐいす色とも萌葱色とも判断が付かなかったが、とても落ち着いた色で、帯は金銀の菱形に織り込んだ佐賀錦の袋帯。群雲が描いてある。とても上品な合わせ方だった。この得度式の模様は秘蔵ビデオとして流れていたが、この時、彼女の本当の胸の内はどうだったのだろう。 出家の理由として、私自身もいろいろ聴いたことがあるが、ここでは「生きるために出家した」のだと語っておいでだった。 そう、生きるため。文化勲章を受章されたときの言葉が、 ”生きることは愛すること。 世の中をよくするとか、 戦争をしないとか、 その根底には愛がある。 それを書くのが小説だと思う。” 辛い過去を背負ってきた彼女だから言える言葉だ。受賞の後、アメリカで結婚している娘さんに許しを得て、初めて亡くなった元夫のお墓参りをされたそうだ。 寂聴さんが住職を務めた天台寺は、岩手県東北最古の名刹だ。しかし、着任したときお寺は荒れ放題になっており、私財約1億円という費用を掛けて修復作業を行っている。その天台寺は平安時代の木像も残存している。素晴らしい岩手県の財産だ。 彼女の作品は数え切れないくらいに多いが、その装丁を数多く手がけるのは、鬼才をを誇る横尾忠則氏。奇抜で斬新な手法でポスターなども多く発表している。私は中学生の頃横尾氏を初めて知った。確か西宮に住まわれていたと記憶している。関西にこんなすごい画を描く人がいるのだと、同じように画の好きな友人と感動したものだ。 最後の展示、「源氏物語の世界」では物語にまつわる様々なものが展示されていた。宇治には源氏物語ミュージアムがあるが、そこに展示してあるという金銀の蹴鞠。房飾りが施してあった。 また、一番よかったのは日本刺繍の第一人者、草乃しずか氏による凡帳。白生地で地紋に海の波が織られていて、右下から群青色に染めてある。そこに縫い取られているのは松や小舟、葦など。そう、明石の風景だった。何と綺麗なことか!日本刺繍が随分と手間がいることは知っている。その美しさにまた感動だった。 ![]() 寂庵の書斎を再現 寂聴さんはこんな書斎で執筆される。この一角のみが撮影許可があった。お座布の横に何故かムーミンのクッションが・・・疲れたときこれをおまく(枕)にして仮眠を取るそうな。なんとも可愛い一面をかいま見てしまった。 そんな彼女も出家するときは、どんな気持ちだったのだろう。出家を決意したとき、手紙にこんな言葉を残している。 「神であれ仏であれ、超越的なものの存在は同じではないか」 今、世界の各地で宗教のからんだ内戦が、未だ持って終結のゴールが見えてこない。彼女が文化勲章を受章した時の言葉が再び甦る。 瀬戸内寂聴展 9月24日(祝)まで 寂庵 ![]() 梨木神社の鳥居 ![]() 梨木神社本殿 この季節、あちらこちらで萩の花を愛でる声が聴かれる。この週末、梨木神社でも萩祭りが行われるのを前に、咲き具合を偵察に出た。 先日行ったときに既に咲いていた株は、さすがにもう花が落ち始めているものもある。しかそれはごく一部であり、ほとんどがもう見頃を迎えていた。 ひとえに萩といっても種類も豊富で、大きな花を付けるものから小振りな花をつけるもの、花の色も濃い赤紫から淡いピンク、そして白。総じて花の小さいものは早くから咲き、白花は時期が少し遅いように思われる。 梨木神社の萩祭りでは、俳句の愛好家による詠んだ歌を短冊にしたため、それを萩の枝に釣り下げる。花を観賞しながら、また同時に俳句も楽しむことができるという誠に風流な祭事だ。また、土曜は煎茶席、日曜は抹茶席と煎茶席があり、各800円。最終日はもう少し正式なタイプの抹茶席(1000円)、日曜日は記念に絵皿つきの抹茶席がある(1,500円)。俳句は誰でも参加することができ、句会は参集殿で行われる。 短冊に書かれた俳句を見て歩くと、思わず感嘆のため息のでるような美しい世界が広がっているのを体感することができる。この俳人は何を思ってこう描いたのか、何に感動してこの句が浮かんだのか、想像しながら読んで廻るのはとても感動的だ。 普段は殆ど人影のない境内も、この時期だけは多くの参拝者や萩の花を見に訪れる人々で賑やかだ。 ![]() 萩の花(スーパーマクロモード) 先日上ってきた比叡山のガーデンミュージアム、そこでお逢いした男性が使っていたFinePix S9000、実は私も持っている。しかしこのカメラ、私にはとても使い勝手が悪い。いや、カメラのせいにしてはいけない。その男性の言われるように、マクロは確かにすごいと思う、広角側も普通だ。ところが少し望遠にしていくと、途端にピントが合わなくなってしまう。だから普通のマクロの望遠という形でやっと撮影できる。 取り扱い説明書を読む限りは特に何も問題はなく、結局自分の操作ミスなのかと諦めつつ、殆ど日の目を見ることがないこの子を時々使っている。そしてもう1点、使いづらい点はファインダー画面の見にくさ。ファインダーとリアルモニターの切り替えができるのはいいが、ファインダー画面の色がTVでTVを見ているような、ぎらついた画面なのが見づらい。だから被写体そのものの色がよくわからなくて、露出を変えた方がいいのかどうなのか判断が困難だ。 この2点を排除すれば、軽量コンパクトな一眼レフとして使いやすいと思う。他に優れている点としては、モニター画面を移動させることでロウアングルや、また高い位置からでも被写体の確認ができるというところだ。2点目、コンパクトデジタルカメラのように動画撮影ができる。3点目、デジタルでは考えられなかった多重撮影ができることだ。これを購入した理由というのがこの3点と、軽量でCCDの掃除の必要がない事だった。だから旅行や普段持ち歩くにもとてもいい機種だと思う。画素数も900万画素を誇る。そして28mmから300mmをカバーできるので、広角から望遠までこのレンズ1本で交換いらずだ。 こうして買ったものの、高い買い物がイマイチだったと考えないでもないが、総じてやっぱり優れものだと思っている。でも、やっぱり普通の一眼レフを使っていると、コンパクトデジタルカメラに近いこの機種は使い勝手が悪いと、贅沢なことを心の奥で呟いている罰当たりでもある。 ![]() 染井の井戸水 この梨木神社にはこれが一番知られていると言っても過言でもない、井戸水がわき出ている。いまはポンプでくみ上げて、水道の蛇口から汲みやすくされている。ここには井戸水をもらいに、いつも人の列が並んでいる。コーヒーやお茶をはじめとして、飲料水としている常連もいる。みんな大きなポリタンクやペットボトルを持って、早朝から訪れる人の姿がある。 この梨木神社の近くに狂言師の茂山千三郎氏の実家があり、そこにも井戸が掘られていると言うことで、ここと同じ水脈だろうと彼も話していた。そして彼の著書「言葉プラスα」にも紹介されていた「十文字屋」というお豆腐屋さんが、多分この水脈のお水を使っているのだろうと憶測している。 ![]() 南天萩 今日のおまけはこれ。南天萩の名前の由来は、葉っぱが南天に似ていることから。何のことはない。近くの大通りの中央分離帯にも茂っている。ここは御所の東側、寺町側に咲いているのを見つけた。まさか中央分離帯まで入り込むわけにはいかないので。 今日は風が強く、小さな花はそんな風に逆らうでもなく、数十cmほどのか細い枝を風に任せていた。人も、時にはあえてあらがわず、世間の風に身を任せた方がいいときもあるのだろう。 そんな生き方もいいかも知れない。 昨日は仕事。汗びっしょりかきながら出掛けた。それもそのはず、日中は34℃もあったそうだ。百葉箱の中での話だから日なたは想像するに足らず、と言うところか。
過日ここでも紹介したこともあるPC、Internetとprinterを接続した独立させている1台だが、printerの具合が悪いという。printできない。2・3日前からの話らしい。昨日も男性スタッフがフラッシュメモリーからprintを試みたができなくて、諦めてどこかでprintしてくると言って出て行った。 施設内on lineで繋がっているPCは、OSのversionがなんとすごいことにNT!今時信じられないくらいに過去の遺物となっている。そのためflash memoryを感知しないとくる。ああ・・・ インクは少なくなっているのはあったが原因ではない。documentの保留は22個にも及んでいる。連休が明けたらもっと使用頻度も必要性もupするはずだ。ここで何とかせねば。 悩んでも埒があかないし、こんな時はprinter(大手E社)のtrouble shootingを開き、それをたどってひとつひとつ確認していくのが賢明と言うもの。しかしそれでもprintされない。かなり進んでcontrol panelのprinterを右click。printの再開をclickしてやっと動き出した。 やれやれ・・・ printerは一人黙々と働きだし、次々とcopy用紙をはき出している。 多分誰も何も設定を変更させたりはしていないはずだ。必要がないから。不特定多数、と言ってもうちのスタッフだけだが、多数の人で使用するこんな機械ものはたいがいtroubleが多い。そして使えないからといってほったらかしになっている。後から困るのは目に見えているのに。平日なら常在している専門家が来てくれるが、この独立させている方はon lineの方のmakerではないため望めない。 ま、それでも動き出してよかった。はき出されたprintを持ち主別に分けて配っておいた。 ![]() 常林寺の裏 今日のおまけはこれ。しつこいとか、別に見たくもないとか、そんな声が聞こえてきそうだが、昨日出勤時に遠回りをして萩の寺、常林寺の裏に廻ってみた。お寺なので檀家もあるので普通にお墓が並び、中央には子育地蔵尊もあることから、水子地蔵もたくさん並んでいた。不意に関係者でもない私が入り込んだので、ちょっと手を合わせてご挨拶をした。振り返ると大きなバナナの木がすっくと青空に向かってそびえていた。 ![]() 本堂への石畳 ![]() 本堂(阿弥陀如来) 萩の名所は数知れないが、うちの近くにも小さなお寺だが名刹がある。それがこの常林寺。本当に小さなお寺。本堂より奥へは行ったことがないので、本堂や庫裡の奥にはもっと広い境内が広がっているのかもしれない。 一昨日比叡山の帰り道、このお寺の前を通り過ぎようとして、そろそろ萩が見頃になっているのを思い出した。幸いメモリーの予備が残っているし、バッテリーもまだまだいける。お昼ご飯をまだ食べていなかったので空腹だったが、綺麗な花のためなら厭わしない。 川端通りに面している門から中を覗くと一人の女性がスケッチをし、もう一人年配の男性が、これはまたすごい、年季の入った二眼レフを構えている。そして時折露出計で光度を測っている。 私も早速その仲間に入った。 この日は珍しく本堂の扉が開いている。ここのご本尊様は阿弥陀様。初めて拝見させて頂いた。その両側には萩とススキ、そして立派な松の木が植わっている。決して広いとは言えないが、効果的な配置だ。写真には写っていないが、門を入ってすぐ右手にはムクゲも咲いている。本堂は開帳されていたが、普通ご本尊様は撮影禁止なのでちら見で。 出町柳駅よりすぐの常林寺は、萩の寺の別名を持つ浄土宗の寺院。 寺町荒神口にて、天正元年(1573)魯道により開かれた。しかし、 当初は現在の寺町荒神口の一角にあったが寛文11年(1671)の寺町の大火により消失。元禄11年(1698)現在地に移転、英誉が再建した。 勝海舟は定宿としてこの寺を利用した。 ![]() 子育地蔵尊 お堂の中までは見たことはないのだが、ここにはお地蔵様が祀られている。常林寺は若狭へ向かう京の出口に位置するため、地蔵堂にある世継子育地蔵尊は、特に若狭街道を往来する人々の信仰を集めたと言うことだ。 ![]() 萩その1 ![]() 萩その2 石畳や柔らかなスギゴケに花びらが落下しているが、まだまだ大丈夫。特に白花は咲き始めだ。茂みの中にしゃがみ込むと、甘い花の香りに包まれる。何とも気持ちのよいものだ。同じ豆科の葛も同じような形の花で、同じような香りがする。 残りのメモリー(256MB)を使い切るつもりでシャッターを切っていると、次から次へと参拝者、もとい、萩の見物者がやってくる。観光タクシーと思われる3・4人の団体、ご夫婦らしきカップル、みんな口々に萩の美しさを褒めている。 いつもは人影のない境内に、この時期だけは毎日ひっきりなしに観光客が訪れる隠れspotだ。 今週末には梨木神社も満開になりそうだ。日曜には萩祭りも行われる。私は仕事だが、その辺りになったらまた暇を見つけて行ってこよう。そして喉が渇いたら、神社内の染め殿の井戸のお水で喉を潤すとしよう。 常林寺(常林寺 じょうりんじ. 山号 光明山 摂取院 本尊 阿弥陀三尊像) 京都市左京区川端通今出川上ル 075ー791ー788 拝観料金 無料 ※静かに参拝のこと 通常拝観時間 9~16時 萩の見頃時期 9月中旬~下旬 ![]() 頼まれていた袋物、やっと縫い上げた。縫い上げるにはあまりにも簡単だが。 切り売りのキルティング地50cmをそのまま使う、とても簡単な袋だ。切るのは幅が揃っていない部分だけ。マチをたっぷり取ってたくさん荷物が入るようにする。 これの持ち主となる人物は、これにお弁当や水筒、その他仕事道具を入れて持って行く。もう何枚目だろう。かれこれ5枚くらい作ったような気がする。ロープで締める部分がすり切れるまで使ってくれるので、嬉しい限りだ。 早い目に届けてあげよう。そうだ、ついでに何か美味しいものでも入れといてあげるとするか。 お知らせ;本家に昨日のガーデンミュージアム比叡と常林寺の萩をアップしました。 ![]() 秋の気配の漂う風景 天気予報では曇りから雨が降りそうとのことだった。少なくとも昨日の天気予報はそうだった。しかし朝になってみればかなり晴れ間が出ている。ならば行ってこよう。 というわけで、今年3回目となるガーデンミュージアム比叡に上がってきた。多少天候に不安が残らないでもないが、所詮狭い場所であるし、通り雨なら雨宿りすればいい。 下界は晴れ間が広がっていたが、山頂はやはり少し薄雲が掛かっている。木々や草なども雨に濡れた跡があった。 まず最初の目的地は北側の山頂シャトルバスの発着点、京阪バスのバス停付近。そこには綺麗な紫色のブッドレアの咲く茂みがある。蝶がよく集まるのだ。今年はアオバセセリを見ていないので、時期が遅いから無理かなと思いながら足早に歩く。 間もなく茂みが目にはいる。そこには先客の姿。上品そうな年配の男性がカメラを構えている。何かいるのだろう。果たしてそこには目的とする蝶ではなかったが、色鮮やかなアカタテハの姿があった。二人は夢中でシャッターを切る。 そのうち彼の方から話しかけて来られた。彼はNHKのカルチャースクールの森林浴の講師をされているとか。毎年3月と8月に半年分の教室のお知らせが新聞折り込みに入るので、よく知っている。動植物が好きでデジカメで写真を撮っては分類して、今では何万枚にも及ぶ資料になったとのこと。 彼のシャッターを切る音と起動音に聞き覚えがあったのでよく見ると、富士フィルムのFine Pix S9000だ。このネオ一眼と呼ばれるこの機種は1cm足らずの接写ができるのがすごい。なまじ300mmを付けると、離れないと小さなものは特にピントが合わせにくいのが難点だ。 小さな体格に大きなレンズを付けたカメラを抱えている姿が珍しいのか、知らないおじさんまでが話しかけてきた。 それ、重いやろ。 うん、一日持ってると肘と手首が痛むんです。 30分あまり経っただろうか、カルチャースクールの先生は集合時間に遅れると言って、慌てて去って行った。 ![]() シュウメイギク白 ![]() シュウメイギクピンク 今日の目的はシュウメイギクも予定に入っていた。ここには白よりピンクの花が多い。それも二色使いだ。以前貴船で初めてピンクのシュウメイギクを見たときは、花びら全体が同じ大きさ同じ淡いピンクだった。しかしここの花は、やや濃い色と淡い色、そしてやや大きな花びらとそれより少し小振りな花びらを持っている。なかなか面白い。でも好きなのは白い花。 ![]() コスモス 藤棚の丘では、コスモスが咲き始めていた。あまり大きくならない種類だ。ちょっとした隙間にも数株ずつくらい、あちらこちらに植えてあった。ここでは9月下旬から11月くらいまで楽しめる。そのころにはまた来たいものだ。 ![]() 雲に覆われたガーデン 12時をまわり、そろそろ下山しようかと思い始めた頃から、雲行きが妖しくなった。空はいつのまにか暗い雲が広がっている。少し小雨が降って、すぐ止んで明るくなったのでもう大丈夫かと思いきや、大津側から白く霧のように雲に覆われてきた。山頂ならではの景色で、白く山を這い上がってくる。あっという間に辺りは雲の中に入り込み、激しい雨が降り出した。レストランに入り、雨宿り。無料の傘の貸し出しもあったが、風があるのでかなり濡れてしまいそうなのでやめた。 雨は大きなガラス窓にも打ち付ける。なかなか止みそうにもない。 雨をしのごうとお客も多く入ってきた。その中に騒がしい男の子たちがいた。小学1・2年生くらいの兄と保育園児くらいの弟だ。兄の方が手に何か持っている。透明の飲み物の蓋付きのコップだ。そして、何と言うことだ!その中に窮屈そうにもがいているアゲハが一羽。両親と一緒のようなので、父にでも捕まえてもらったのだろう。それにしても無惨だ。可哀想なことをする。それを見てしまった女性従業員、とても悲しそうな表情を見せたのは、きっと私と同じ事を考えていたのだと思う。私も思わず、”可哀想に・・・”と呟いてしまった。しかし騒がしい男の子たち、そんな目があったことも呟いていたことも全く知るよしもなく、まわりの迷惑も顧みず騒いでいる。とても不愉快だった。そのうち雨が吹き付けるentranceに蝶を放しに出たが、弱っている蝶は飛ぶこともできず、ふらふらと外へ向かって歩いて姿を消した。 もう掴まるではないよ・・・ そう願わずにはいられなかった。 ![]() 金色のススキ ようやく雨も上がり、濡れぼそった薔薇を撮りながら帰路へつく。ロープウェイのすぐ脇には、赤い穂のススキに混じって、金色に見えるススキが雨上がりの涼しい風に揺らいでいた。 ![]() 御池通 仕事が終わってから、先日予約を入れておいたチケットを取りにとあるチケットカウンターへ愛車を飛ばした。幸か不幸か、駐輪場で以前の職場で一緒だった同僚に出くわした。アメリカにしばらく研修に行っていて、半年ほど前に帰ってきている。 その彼は自転車通勤をしていて、これからその自転車でKホテルまで行くのだという。 え、自分と同じ方向だ・・・ 飛ばし屋の私としては絶対に追い越してしまう。まあ暗くなっていることだし、人混みを縫うように細心の注意を払いながら彼と距離を置いて走った。走り慣れない道は、本当に注意が必要だ。考え事をする暇もなかった。 やっとチケットを買い、帰路につく。広い御池通にでるとほっとした。 ![]() 今年の3月、うちの若いスタッフが入籍した。時期が時期だけに人事異動で休みが取りにくいということで、お式が延びていた。同じ月にもう一人結婚していて、おめでた続きだったが、こちらはお式は済んでいる。 で、彼女は長期休暇が取りやすくなったこの時期に、お式と新婚旅行を兼ねてお休みしていた。先日、ハワイの旅行から帰国。とてもリフレッシュしたと言って、またばりばり働きだした。 そして今日、各人の連絡用引き出しを開けるとお箸が一膳。 何だろう・・・? よく見るとメッセージカードだ。中には彼女とご主人の名前でよろしくとある。 でも、何故お箸なのだ?お箸を手にしばし考え、ああ、そうか。彼女の実家は金沢だ。そうか、輪島塗のお箸だ。 和紙で綺麗に折ったケースに落ち着いた赤いお箸。とても素敵なお返しだ。 しかし、ちょっと待て。先日携帯用のお箸がαステーションから届いたところだ。被ってしまった。ま、使い分けるとするか。 綺麗なお箸でお食事をするともっと美味しくなるから。 ![]() ワインとグラタン と言うわけで、今日のおまけはこれ。先日、ふとグラタンが食べたくなった。準備を始めて、この間丹波ワインを買ってきていたことを思い出し、急いで冷蔵庫へ。丹波ワインの白は京懐石料理にもとてもよく合う。この時はグラタンだったが、まあいいだろう。 この「ホック」という白はやや辛口。アルコール度は11%と、ちょっと軽め。味は軽くてさっぱりしていてややフルーティかな。ハーフボトルなのですぐに飲みきった。もう少し欲しいかなというところだが、これくらいの方が美味しく飲める。 さて、次は何の料理にワインを空けようか。実はまだ3本あるが、そろそろヌーボーが出回るので先にそちらから攻めてみよう。 何とも仰々しいタイトルだ。何のことはない、職場内の業務整理を進めているだけのこと。
一言合理化と言ってもそう簡単にできるものでもなく、一部のものだけが頑張っても無理な話なので、他部門と交渉することになった。その窓口になったのが私といつもの若い男の子Tくん。我々の背後にはうちのbossが控えているので気合いを入れなければならない。それもあまり時間がないと来る。 これはまずい・・・ Tくんに交渉内容の草案を作らせてやろうと思ったが、これまでも彼、仕事が遅いという前科があるので取りあえず自分で作った。それを主任と相談して文面を打ち直したのが今日。あとはうまく交渉してこちらの思惑通りに事を運ぶのみだ。 しかしそこで主任が言う。 「上のもの(中堅)がこうやってさっさと仕事をするから、若い子が育たない」 ふむ、それは言えてる。そこで彼にこの草案を持たせて交渉の前面に立たせてやろうと目論むことにした。ま、援護射撃はしてやるつもりだが・・・ ![]() ある袋物を作ってくれと、ちょっと身内に頼まれていたのをすっかり忘れていた。今日は他に用事があったのだがお買い物に行く時間が取りにくいので、仕方ない、いつものお店ノムラテーラーへと出掛けた。 四条麩屋町にあるこのお店はいつもsewingのお世話になっている。服地から小物、道具や型紙などよく利用する。このお店以外にも京都タワービルの地下、ヨシカワも品数が多いので行くことが多い。 今日は元々の用事がこちら方面だったこともあり、久し振りに行ってきた。 袋物ということでキルティング生地が欲しかったのだが、時期的に種類が少ない。これがもっと寒い時季になりまた年明けともなると、新入学に向けてキャラクター柄を始め、品揃えが多くなる。しかしまずまずの柄があり無事購入。 店先には大きなガラス張りのショーウインドウがある。何年か前から、このショーウインドウに自分で飾り付けを行えるサービスを始めたところ、とても素敵な飾り付けで楽しませてもらえるようになった。この時期は季節柄やっぱりお月見。うさぎさんが餅つきをして、お団子もお供えしてある。その横には、羊の原毛で作った暖かそうなひつじさんやかるがもさんも飾られている。 カメラを向けていると通りかかった人が立ち止まり、「可愛いっ」という声が何回も聞こえ、そのたびにシャッターを切る手を止めなければならなかった。それでもタイミングが難しく、ガラスにいっぱい車などが写り込んだ。 ![]() アゲハチョウ 今日のおまけはこれ。とある小さなお寺のお堂脇にデュランタの花が咲いていて、アゲハチョウが飛び交っていた。コンパクトカメラではかなり厳しいものもあったが、何とかその姿を捉えた。デュランタの花はアゲハチョウの好きな花だ。私も好きだが・・・ しかしよく見るとこの子、左の下側の羽がなかった。バランスを取るのも困難であろうに、それでも必死に空を舞い、生きている証を見せつけていた。 なにか考えされられたように思った。 ![]() 昨夜は雨が降っていたようだ。地面が所々濡れていた。 久し振りの少しひんやりとした朝の空気を、胸一杯に吸いながら出勤。 少し湿り気のある風は、様々な匂いを鼻腔に運んでくる。埃っぽい土の匂い、刈り取った草が日向くさくなった匂い、桜の落ち葉は甘い香りを放ち、そう、これは陽が昇ってしぼみかけてはいるがオシロイバナの匂い・・・ 湿った空気は次々と匂いの情報を運び入れる。走りながら分析していると眩暈がしそうだ。 そんな初秋の日に相応しく、夕方の西の空は鱗雲が秋の訪れを告げていた。 ![]() サルスベリその1 ![]() サルスベリその2 ![]() サルスベリその3 ![]() サルスベリその4 ![]() サルスベリその5 ![]() サルスベリその6 ![]() サルスベリその7 実は昨日、美術館へ行く前に鴨川へ蝶を探しに行っていた。しかし蝶の好む、いつもの河岸堤防の石垣に咲いているはずの花ニラが殆どなく、そして蝶の姿もなかった。仕方なく川下へ向かって行くと、岸辺の散策路沿いに数本のサルスベリの木が植えられているのが目に入った。そう言えばこの季節いつも綺麗に彩られていたのを思い出した。 折しもついこの間、サルスベリのレースのような花びらは撮りにくいと、いつも私の写真を褒めて下さるMさんとおしゃべりをしていたのを思い出した。よく見ると、もう9月にも入っているのに、咲いたばかりのような綺麗な花だった。 これはやはり撮るしかない・・・ と言うわけで、蝶は忘れられ、サルスベリに没頭することとなった。 蝶の方は全く撮らなかった訳でもなく、この後違う場所で撮っている。 サルスベリの白い花はピンクの花に比べ、その葉がとても濃い緑なので余計に白さが際だつ。ちょうど陽射しが戻ってきたときだったので、白く輝いていた。 淡いピンクは掛け値なしに可愛い。お嬢さんの雰囲気。 少しだけ濃い赤紫の花はとても上品だ。これはいいところの奥様。 ひらひらのサルスベリは、こんな想像力をかき立てさせた。 ![]() 京都市美術館 ちょっとした縁で京都市美術館の関係者から、現在開催されているフィラデルフィア美術館展の招待券をいただいたので、行かせて頂いた。 場所は先日行った国立近代美術館の真向かい、大鳥居の向こうに写っている建物だ。今度はその反対から眺めることとなった。 市内あちこちにポスターが貼ってある。そのポスターを彩っているのがRenoirの「ルグラン嬢の肖像」、とても可愛い肖像画だ。展示のサブタイトルが”印象派と20世紀の美術”私は写実的な絵画や、印象派の絵画が好きだ。 展示されている作品はやはり素晴らしいものばかり。中高生の頃、美術の教科書で見た、そんな有名な作品があちらこちらで目にすることとなった。 これらは全て本物なのだ・・・ そう思うとこうやって展覧会を開いて頂いた関係者の方々には、並々ならぬ苦労もあっただろうと思われる。 写真などではよく見たことのあるRodinの「考える人」実物はこんなにも小さなものだったのかと、ちょっとびっくりした。TVのコマーシャルにもよく出てくる、あれだ。ぐるっと一回りをして背後からも見る。 新聞の記事だけを読んで描いたと言われる、Manetの「キアサージ号とアラバマ号の海戦」は力強い筆のタッチで、実際に見て描いたのでないかと思えるくらいに写実的だった。思わず少ししゃがみ込んだりして筆使いの向きを探ってしまった。 Degasは絵画だけでなく、ブロンズ像も展示してあった。「14歳の小さな踊り子」はやはりバレエの好きだった彼らしい作品だ。本物の布でできたスカートを履いていた。 スイレンで有名なMonetは今回スイレンではなく、風景だった。あの点描のような筆使いはここでも見られた。 エコール・ド・パリー20世紀美術の展開や、シュルレアリズムと夢ー不可視の風景になると、もう、お手上げだ。先日の麻田 浩展と同じでちょっと自分には理解し難いものがある。この展示は解説文が添えられているが、それを読んでも私にはその良さがイマイチわからなかった。 後世になってからその作品の良さが認められ、名を上げていった芸術家も多い。しかし芸術はあくまでもそれを見る人の価値観の相違がああってのこと。有名だからと言ってそれが自分の価値と合致するとも限らず、なかなか難しいものだ。 ![]() 平安神宮 今日もうだるような暑さになった。夜中3時頃だろうか、京都市内は激しい雨に見舞われ、その雨音で私も目を覚ました。その湿気のせいもあるのか、愛車に乗って帰る神宮道は汗が噴き出す。暑いが観光客は楽しそうに巨大な朱色の門から湧いて出てくるのが見える。広い通りだが、新年は初詣客でぎっしり埋め尽くされる人気スポットだ。 ![]() 今日のおまけはこれ。帰り道、西の空は今にも雨が降りそうな妖しげな雲に覆われ始めていた。その中、雲の切れ間から眩しいような光のあふれる雲を見つけた。 しかしこの後、夕方から激しい雷雨に襲われることとなった。外が真っ白になるくらいに激しく雨は強く地面も木々も、そして屋根をも叩きつけた。40分あまりに渡って降り続いた雷雨は、残念ながら涼しい秋の夜を運んでは来なかった。 京都府は5日、6歳未満児にヘルメット着用義務化を条例案に提案した。これは自転車運転者が6歳未満児を自転車に同乗させるとき、ヘルメット着用を義務化するものだ。この法案は全国でも初めての試みとなる。
この条例案は9月の定例府議会に提案し、来年2008年4月の実施を目指す。これが提案された背景には、昨年府内であった自転車事故での幼児の死傷者は74人、そのうち自転車に同乗中は56人で、約76%を占めていたという報告のためだ。この数字で、いかに幼児をめぐる事故が多いかということがわかる。これを受けて条例案とした。 しかし、条例化すると言っても法的な罰則はない。自転車販売店にも呼びかけ、購入時にパンフレットを渡すなりして、あくまでも注意を呼びかけるのが狙いだ。自転車の後ろに乗せたまま離れて、バランスを崩して転倒というのが一番多いとのことだが、じっとしていられない子供を乗せたまま離れたらバランスを崩しても当たり前と言えば、当たり前。多分、そんなことも含めて注意をしていくのだろう。 子供を乗せる自転車も最近では多種多様だ。車体はがっちりとして重たい。なぜわかるかというと、私の愛車を止めている立体車庫の横に、レールにはめずに割り込まれて出し入れできなくなったことがあり、移動させるのにとても重たかったといういきさつがある。アシスト付きというのもある。 確かに後ろのチャイルドシートはしっかりしているが、前輪の上に子供を乗せる籠付きというのはどうかと思う。子供を2人乗せて保育園に送り迎えしなければならないご家庭もあろうかと思う。しかし前籠は子供を乗せるには重すぎはしないだろうか。バランスもとても悪くなる。お母さんが乗せるならなおさらだ。この条例案のニュースが報道されたとき、特にどこに乗せるとは発表されなかったが、普通は後ろのシートに乗せることを前提にしているだろう。重たそうにゆっくりと走る姿はよく見かけるが、バランスを崩したり、急なハンドルさばきを余儀なくされたらどうするのだろうと思う。 前籠の自転車は法的には違反だと聞いたことがあるが、実際には販売されているわけだし、需要もある。だからこの条例の場合は、どこに乗せていようともヘルメット着用を義務づけることに変わりはない。 しかし前に乗せていて事故になった場合、どういう対処になるのか疑問に思っている。それにも増して、自転車を運転していて、一番危険な前輪の上に子供を乗せるという行為自体が、私には納得いかない。わかってはいるが、やむなくというご家庭の方が多いと考えたいものだ。 仕事中、廊下を歩いていたらお散歩中のゴッキーちゃんに遭遇。そこから先に進めない。
彼の相手をするのはいつものうちの若手の男の子、Tくんと決めている。 あのさあ、ちょっと助けてくれない?ゴッキーちゃんが・・・ いつも悪いなとは思ってはいるのだが、今日も頼んでしまった。また今度埋め合わせをしてあげよう。 ![]() ピンクの虹 夕方、空がピンク色に染まりとても綺麗だった。様子を見に行きたかったが、生憎と今日に限ってその時間、18時半頃か、急な仕事に追われていた。気が付くともう外は暗い。 しかし持つべきものは身内。携帯のカメラで撮った写真を私の携帯に送ってくれた。性能が悪いけどと恐縮していたが、綺麗な空も見られたのでありがとう。 ![]() 平安神宮の大鳥居(美術館のlobbyから) Akkiさんにお誘いを受けて岡崎公園内にある、京都国立近代美術館へ行ってきた。(この辺のいきさつはAkkiのひとり言を参照) 京都国立近代美術館の前を通ることはあっても、入るのは初めてだった。近代と言うだけあって、entranceも明るくいかにも最近の様式だ。 今回の催し物は油絵の巨匠、「麻田 浩展」没後10年。近代のシュールな画風の油絵だ。京都市芸術大学でも絵画を教えていたとのこと。恥ずかしい話、私はこの絵描きさんを知らなかった。 3Fのフロア、どれだけの広さがあっただろう。大きなものなら500号、小さなものならはがきサイズまで、油絵、エッチングなど枚数にすれば何十点もあったと思う。 近代絵画はとても解釈が難しい。とてもシュールな絵画ばかりだ。この方、最後は自害されたと説明があったが、それを容易に想像できる作品。タイトルだけをみても作品と合致させることがとても困難だ。タイトルに描いたときの心境だとか解説が少しでもあれば嬉しかった。Akkiさんと二人、静まりかえった館内でぶつぶつと感想を述べ合いながら進んだ。 これらの作品に共通していたと思われるモチーフに、「土」「水」「空(くう)」、そして卵と眼球。特に土には何か取り憑かれたのではないかというくらい、それがベースとなっているようだった。 土の中から生まれ出るもの、土の中へ入り込むのも、そこにはいつも卵があった。割れた卵、たくさん並べられた卵、そこだけ光っている卵。地面の上にはいつも廃墟となったかのような風景が広がる。この世の終わりの未来の姿なのだろうか。彼には未来がなく、それを追い求める旅(人生)を描いたのだろうか。 サブタイトルは「心の原風景を求めて」とあった。彼の人生はどんな思いの人生だったのか、それは彼の最期の自害という行動に向けてのレールを歩むことしかできなかったということだろうか。もしそうだとしたら、何とむなしいことだ。彼の考え方、思いの一つでも知りたいと思った。心のひとかけらでも共感すれば、また違った解釈ができそうに思った。 ![]() 羽繕いをするアオサギ ![]() 羽を休めるカルガモの群れ Akkiさんと疎水沿いをおしゃべりしながら帰途についた。疎水にはカルガモを始めとして多くの水鳥が住み着いている。その姿は地元の住人や、観光客の目を楽しませてくれる。 ![]() 浴衣versionその1 ![]() 浴衣versionその2 ![]() 浴衣versionその3 今日のおまけはこれ。どどんとたくさん。今日美術館に着ていった浴衣と帯がversionその1。黒地に笹とすずめが描かれている。帯は黒地に焦げ茶で博多帯風の絵柄。ちょっと渋めで粋な感じがとても気に入っている。先々月の祇園祭で買った反物というのが9寸の名古屋帯。あれからすぐに仕立ててもらった。依頼したのはもう十数年のお付き合いのある紫野にある呉服やさん。帯揚げは某百貨店の呉味の市で購入。versionその2の帯締めは母の作品の組紐、versionその3の帯締めは呉味の市で一緒に購入。小物をちょっと替えるだけで随分雰囲気が変わるから面白い。この浴衣は柄いきが絵羽になっているので、小紋や付下げ風に名古屋帯を結ぶことができる。今年はせっかく新しく買ったので、機会があればせっせと浴衣や着物を着ようと思う。 いつも通る交差点、ちょうど染井吉野の木があって、信号待ちするときは木陰になり、また、少しの雨ならしのぐことができる。
今日も信号待ちで木陰に入って愛車を止めた。すると、 ぽとっ・・・ 目前を何かが落ちて行った。落ちた場所に目をやり、次の瞬間小さく悲鳴を上げて日向に飛び出した。 そこには5cm余りの毛虫がいた。 この時期、8月終わりから10月始めに掛けて、桜の木にはこの毛虫が付く。あっという間に葉は食い尽くされる。木の下には多量の糞が落ちるからすぐわかる。この事実をすっかり失念していた。 まだどきどきしているまま後ろを振り返ると、私の後ろに2人同じように木陰で信号が変わるのを待っている人がいた。何をしているのだろうとでも言いたそうな顔だ。 ほっといてくれ・・・ いやはや、冷や汗のでる恐ろしい体験だった。だからこの時期は嫌いなのだ。ああ、恐かった。思い出すのも身の毛のよだつ思いだ。 ![]() シャネルのうちわ ![]() ラウル・ミドンの携帯お箸セット 今日のおまけはこれ。αステーションの応募で当たったartist goods。どちらも今話題の若手のSingerだ。別々の応募だったが、どちらも本日届いた。 ステッカーはどこに貼ろうか。仕事用のバインダー辺りか。お箸はお弁当袋に一緒に入るからそうしてもいいし、バッグにいつも入れておいて、Myお箸でお店ではお箸を断ってもいいかなと思っている。このお箸は組み立て式で、先日どこかの家庭用品売り場でこんなお箸を見て、欲しいなと思っていたところに「本日のプレゼント」としてお知らせがあったので急いで応募してみたと言うわけだ。とても嬉しいプレゼント。 阿部首相には同情したくなる。
就任1週間で農水相遠藤氏が更迭された。これはきっと故松岡氏の呪いではないだろうか。 なぜ自分だけが汚職の汚名を被って死ななければならなかったのだ・・・ 不正をしているやつはこのポストに集まるがいい・・・ このまま行くと阿部内閣は人材がなくなるのではないか。別に心配をしなければならない訳ではないが、気の毒に思う。阿部首相の任命責任を問う発言も多く発せられている。 多分国会議員全員、叩けばいっぱい埃が出るのだろう。叩いて一緒に誇りも出てしまったようだ。 年金の心配もいらない議員たち、たかが100万単位のお金で自分の誇りを売ってしまった。そこまでしてお金を貯めたいのか。それなら汗水垂らして働いている我々は、いったい何だろう。 この議員たちが当選したときは、きっとやる気にあふれ、夢も希望もあったと思う。議員になったとたんにそれを忘れてしまったのだろう。 そんな議員を選んだのは我々国民の責任だ。しかしそこまで見抜けないのが現状というのが悲しい。 ![]() 古い井戸 今日のおまけはこれ。こんな情けない議員たちに渇をいれるためにこんな聖水を掛けてやりたいが、これは涸れ井戸。荒神口河原町通りに面した歩道脇にひっそりと鎮座している。昔はこの井戸も重宝がられていたそうだ。そう教えてもらったのはこの井戸が店先にある写真屋さん。現像や焼き増しを時々依頼するお店。近くには梨木神社の井戸があり、その流れではないかとご主人。 ![]() 昨日の夕方から夜にかけて管理者ページにアクセスできなくて、おまけに折角打ち込んだ文章もそのせいで消えてしまうし、散々だった。 今日はやっとレポートできる。 昨日はようやく念願の京都国際マンガミュージアムに行ってきた。この春ガンダム展が開催されたとき、日程の調整がうまくいかず泣く泣く諦めたという経緯がある。今回の目的は“地球へ(テラへ)”展、昨日が最終日だった。 電車を乗り継ぎ烏丸御池から地上に上がると少し蒸し暑いが、きっと建物内はエアコンが効いて寒いと考えられたためGジャケットを着てきた。そのまま北西角を少し上がると左手に見えてくる。昔の龍池小学校を改装した建物だ。グランドには現在人口芝生が敷き詰められている。 門をくぐり右手にスターバックスを見てエントランスを入ると、すぐ左手に入場券の自販機があるが先に来た人で塞がっている。すると係りのお姉さんがこの裏側にもあると教えてくれた。大人 常設展 500円なり。これで1日再入場自由はとても安い。施設内の案内表示に従って2Fへ上がり常設展示室を探す。あった、ここだ。思ったほど広くはない。パネルと映像のコーナーがある。また、原作が連載開始になったときの雑誌がガラスケースに収められている。もう20年も昔のことだ。黄ばんだ紙がその歴史を物語っていた。 展示品は殆どが現在放映中の新しいデザインのものだ。一番人気のキャラクターは特別に一つのコーナーができていて、メッセージが書き込めるように3冊のノートが置いてある。ちらっと見るとメッセージに加えてイラストも描かれている。 部屋の中央には作者である竹宮先生(現精華大学漫画科Prof.)の仕事場が再現してあった。その周囲には若かりし頃の雑誌に掲載された写真もある。 わ、若い・・・ 子供の頃少女コミックで見たあの写真だ。今ではすっかり、あ、いえ、その、つまりは、2年前にお目にかかったときは年相応だった。 原作の大きなパネルも片方の壁一面に貼り出してあるが、この春個展を開いたときのものと同じだったので、これは殆ど素通り。 その中で何が嬉しかったかというと、6月に新装版で全3巻発売されたコミックスが置いてあったことだ。この原作を読んだのはもう20数年も昔のこと。ストーリーもかなりうろ覚えなので、結末さえ忘れていた。普通第1巻から読むものだろうが、あえて3巻を一気に読んだ。 そうそう、そうだった 劇場版が封切られたときはまだ連載途中だったので、現在放映されている話のもう少し前で終っている。そこだけはなぜかしっかり覚えていた。さほど広くない展示はすぐに見終わった。ま、こんなものかと。まだ時間は早い。 何か好きな本はないかと散策すると、あったあった。廊下の片隅に置いてある固い木製の丸椅子に座り、寒さに凍えながら2冊ずつ持ってきては、昔のように本の虫になって読みふけった。お昼を挟んで飲まず食わずで4時間。いつの間にか周囲は騒々しくなっていたが全く耳に入っていない。 ようやく8巻を読み終え、帰り支度。今日はうちのスタッフも来ているはずだが建物が広いのでわからない。最近ではこの人気スポットはうちの若いスタッフの溜まり場になっている。 合言葉は“えむえむ” 仕事が早く終ったり、行くところがなかったりしたらここへ集まってくる。 次にここへ来るのはいつになるだろう。次回の展示も楽しみだ。 京都国際マンガミュージアム 朝青龍が先日とうとう帰国した。一人では帰ることができなかったのか、親方が付き添った。
本国での療養がいいというので帰ったが、あの警備態勢はどうだろう。迎賓館に来られた外国のVIPというところだ。親族一同揃って看護に当たるとか。いや、国を挙げてとも言う。 モンゴルにとっては外貨を稼いでくれる大切な国民だ。国を挙げての治療に掛からざるを得ない。きっと自分も一族の一人だと、微かに繋がった得たいの知れない人物さえ現れるかも知れない。 何しろ企業主でもあり、金融業者でもあり、大切にされること間違いなしだ。 送り届けてきた親方の記者会見があったが、彼の表情は、子供を新進気鋭の新しい保育園に送り届けてきた親の顔だった。温泉治療では本当にいい温泉でお肌すべすべ・・ りっぱな医師が揃って・・・ 高砂親方の会見は落ち着きのない話し方や、その言葉尻にも不快なものを覚えた。新しい保育園がこんなに立派なものだったと、興奮気味に自慢げな口ぶりだ。だから治療が終わればまた戻ってきてりっぱに相撲が執れるといわんばかりだ。 しかし、再び帰ってくるだろうか。別れ際に、「(日本に)帰ったら自分の口で記者会見をしなければいけないのだろうな」という意味合いのことを話していたそうだが、二場所の休場、稽古不足、心の痛手、それで来年からまともにできるのか? 相撲は勝ち負けだけのスポーツではない。剣道や柔道などと同じで、相手との呼吸を合わせて自分たちの精神力を高め、一気に勝負を付ける。相手を尊重した格闘技だ。将棋や囲碁でも同じだと思う。勝っても万歳三唱するようなことはしないし、負けた相手にも多大な讃辞を与える。故に武士道などという言葉も生まれたのだろう。 モンゴル相撲でも同様のことが言えると思うのだが、一人では相撲は執れない。馬鹿な事故を起こしたときや、独断で決済を決めたときなどに独り相撲と揶揄を込めていうではないか。 朝青龍は独り相撲しか執れなかったのかも。ひょっとしたら、彼はもう角界には帰ってこないか可能性もある。本国で事業でもしたほうがいいのかも知れない。これで立ち直り、厳しい批判の声にも負けず、針のむしろの上で復帰できたら本物だろう。 | ホーム |
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