
その1
いよいよ近づいてきたサッカーW杯。そのサムライジャパンの必勝を祈願して、下鴨神社で蹴鞠の奉納が行われた。普段は1月、厳しい寒さの中に行われるが、今回は厳しい暑さの中の奉納。30℃越えの境内は、人の熱気でもっと暑くなった。

その2

その3

その4

その5
いつものように木の枝に鞠が結わえ付けられ、運び込まれる。この季節なので瑞々しい青もみじの枝。

その6
鞠解きが行われ、鞠場の中心に置かれたら開始だ。

その7

その8


その9

その10
厳しい暑さの中、それでも普段拝見させていただいている、あの鞠さばきはさすが。

その11
時にはスライディングしたり、

その12
思わず見上げてしまったり。

その13
皆さん汗だくになりながら一場のみの奉納を無事に終えることができた。そして本日の正客の登場。

その14
元サッカー日本代表選手の中田英寿氏。今日は蹴鞠の衣裳で。青いサムライジャパンのユニフォームもいいが、烏帽子、鞠水干(まりすいかん)、鞠袴(まりばかま)、鞠靴と言う、伝統衣裳で臨まれた。色はさすがにユニフォームと同じブルーというのがいい。粋な計らいだと思う。そして、なかなか似合わないか?

その15
ちら・・・?え?こっちを見てる?

その16
リフティングを見せて!とリクエストが掛かったが、神事を汚したくないと、彼はそれを辞退した。何という潔い姿勢。スポーツマンの神髄を見たような気がする。ま、この衣裳ではかなり難しいと思うけど。

その17

その18
W杯には幾つかのものを託す。まずはお払いをした鞠、小さなお社、新しく作られた八咫烏(かちまる)のお守り。このお守りは工繊大の教授がデザインされたもので、できれば首から提げて試合に臨んで欲しい、さすれば胸に日の丸が現れるだろうとのメッセージが言付けられていた。そして寄せ書きをしたタペストリーが2枚。

その19

やった、こちらも向いて貰えた。その胸に誇らしげに輝くのは、日輪のようなお守り。

その20
八咫烏は日本サッカー協会のシンボルマークで、日の丸の中に下鴨神社の文字と八咫烏のマークが入っている。これはよく効きそうなお守りだ。誇らしげに微笑む中田氏の表情が眩しい。

その21
観客席に向かって深々と頭を下げるその姿は、スポーツマンシップの現れだと思う。

その22
神事が終わり、鞠場を去っていくその横顔には、全国のサッカーファンのみならず、日本人としての誇りのためにも必ず勝ってくると言う決意が見えた。
30℃を越える暑さの中、関係者の皆さんには本当にお疲れさまでした。熱中症で倒れる人もなく、よかったと思います。