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![]() 素画十二支夜遊図 先月末、平等院に行ったとき、鳳翔館出口の一画で展示してあった巨大な屏風図。これは全体を縮小したもので、全体図がわかるようにと展示してあった。もちろん、屏風は撮影禁止。代わりにこれを撮らせてもらった。 東京芸大の先生方による作品で、現代版鳥獣戯画といったところか。白い満月の下には鳳凰堂がある。この絵画の主人公たちは擬人化した十二支たちで、その他にうさぎがなりすました阿弥陀さまがいる。 さて、彼らの姿をどう描いているのかというと、その阿弥陀さまはきっと業務連絡だ、いついつの法要の段取りか何かでケータイを片手に電話中。うまく行かないのか、眉間に皺を寄せて難しい顔をしている。うちのボスみたいと、どこかで誰かが呟いていそうだ。 猿が人力車に乗り、牛の車夫が車を曳いている。力があるから軽々としている。 ねずみの行司で相撲を取っているうさぎと猿。その側で兎がケータイでおしゃべり中。 黒板を背にして、うさぎの先生がねずみに何かを教えているのだが、肝心のねずみはDSに夢中。どこかの学校での風景みたいだ。それとも最近流行りのDSを使っての授業だろうか。 うさぎが猿に蹴飛ばされているのに笑っている。箸が転がるだけでもおかしい年頃なのか・・・ 見ていてとても楽しい。人間社会の縮図でもあるし、我々が知らないだけで、動物たちも本当はこんな事をしているのかも知れない。ケータイにDSという発想が凄く面白い。 この巨大な屏風絵の制作にあたっての説明が書かれていた。それによると、 「原画は白い紙に墨一色で描かれているが、本作品では逆に黒地に白で表現することにより、秋の夜長に遊び戯れる情景を想像することが鮮明となった。 その想いで、十二支の鳥獣が夜に神仏と交歓することがごとき様子を、平等院を舞台に現代的に描きだしたのが大作「素画十二支夜遊図」である。 今後大型イベントの緞帳などに活用する予定で、千年紀を控える記念すべき年に原画を奉納した」 と、こんなことが表示してあった。 今年はきっとどこかでこの屏風絵を目にすることがあるかも知れない。 追記;ちょっと手抜きをして拡大バージョンを載せなかったので、改めて。 ![]() トリミング ![]() 阿弥陀さま ![]() 黒板 ![]() 祭り B4サイズくらいの用紙にプリントされていたものを拡大しているので、少々画質が悪いのはお許しあれ。 ![]() つつじその1 ![]() つつじその2 ![]() つつじその3 平等院の藤は今年は諦めた方がよさそうだ。折角宇治まで行ったのにこの状態なら、三室戸寺のつつじと石楠花の方がいいかもしれない。 ![]() つつじその4 別に宇治観光協会の回し者ではない。ただちょっと宇治の観光案内を。 この時期なら平等院の藤、少し前なら桜も宇治川沿いが見事だった。そして先程の三室戸寺。この時期に行くことができないのなら、6月入ってから中旬の紫陽花だが、それも叶わず5月の終わりなら私は天ヶ瀬ダムをお勧めしたい。ご自分のお車で行かれるのであればなおいいが、そうでなければタクシーを飛ばしてしまおう。帰りはまた呼べばいい。 天ヶ瀬ダムはその少し手前に吊り橋もあり、スリル満点。高所恐怖症の私はちょっと堪忍して欲しいが、初夏のこの季節は緑も美しく、お散歩に持ってこい。ハイキングに来てお弁当を広げる姿もよく見かける。春の桜がダム湖に写す姿も綺麗だし、秋には紅葉も綺麗だ。でもこの季節のドライブは気持ちいいだろうと思う。 ![]() つつじその5 もちろん今なら平等院が一番のお勧め。なにしろ国宝天蓋の模型複製が展示されている。寺院建築や仏像に興味がある人なら絶対に釘付けになるだろう。それだけ素晴らしいできだった。そうでない人でも、あれを見たら凄いと一言言って、次の句が告げない。 ![]() つつじその6 ![]() つつじその7 先日、つつじにはあまり興味がないと言いながら、いったい何枚出すのだろう、この私は。 そして今開催中でもある源氏物語千年記展、文化博物館まで行けず宇治でというならば、源氏物語ミュージアム。サイトでは全てが稼動しているわけでもないのだが、ちょっと寄ってみるのも話のネタになるだろう。 ![]() アオスジアゲハ ![]() たんぽぽの綿毛 観光が終わればお腹も空く、甘いものも食べたくなる。源氏物語ミュージアムの後にお店に入るのなら、京阪宇治駅に向かって大きな通り(府道かな、国道かな)に向かって行けば「伊藤久右衛門」という宇治茶の老舗がある。お茶するもよし、軽く茶そばを頂くもよし。 もちろん、平等院参道沿いにもスィーツを頂けるお店は多く並んでいるので困らない。 平等院、源氏物語ミュージアム、天ヶ瀬ダム。初夏の5月ならこんなものか。中旬になればどのお店でも新茶が所狭しと並ぶ。それも楽しみのひとつかと。 ![]() 藤と芝桜 ![]() 芝桜 今日のおまけはこれ。昨日の上鳥羽。低い位置から芝桜を撮ってみた。場所を変えてまたしゃがんでいると、先程まで私がしゃがんでいた場所で、何人かが同じようにしていたのがとてもおかしかった。 源氏物語ミュージアム ![]() 藤その1 ![]() 藤その2 ![]() 藤その3 先日行ってみた平等院。まだ藤の花は少し早かったし、ちょっと他に用事ができたので再び訪れてみた。 前回、記事には書かなかったことが二つある。ひとつは18mmの広角を持って行ったということ。今回も持って行った。その3の写真がそうだ。さすがは18mmの威力。人混みさえなければもう少し藤棚いっぱいを入れることができたのだが、今日は特に多くの人が訪れていた。世の中、ゴールデンウィークでお休みなのと、修学旅行や団体が多いようだ。入るときに受付の女性たちに、今日は多いですよと言われてしまった。そりゃまあ、私は年間を通してリピーターではあるが、まだ荷物の中からカメラも出していなかったのだが。ふむ、なぜわかったのだろう。先日来ていたのを覚えられていたか。まあ、いい。 ![]() 藤その4 ![]() 藤その5 そしてもう一つ。今年の花の付きがとても悪かったこと。咲き始めでまだ目立たないのかと思いこもうとしたが、やはりおかしいと思ったのだ。案の定、今年のポスターを見て来た観光客は、昨年の写真が使ってあろうがなかろうが、こんなはずではないとクレームもでているらしい。それはそうだろう。 ![]() 昨年の写真 昨年の写真を出してみたが、これではあまりわからなかった。(本家の方を参照してみて下さい) 成る可く多く花がついているところを撮ったので目立たないかも知れない。しかしその3を見ればよくわかるだろう。途中がすかすかに空いている。花房の長さも短い。樹齢200年(いつの時点だろう?)の古木は毎年多くの花を付けるのが疲れるようになったかも知れない。いたしかたないことだ。 話が違うとクレームがでるようになった平等院としては、苦慮の方法として、受付の前にその旨を書き記した看板を立てた。そしてまた、前回と同じで、藤の花だけでよいのなら、その受付前の藤棚がとても綺麗だった。 ![]() 藤その6 ![]() 藤その7 ほんの3日のうちに咲きかけだったつつじは満開を迎えていた。 この続きはまた今度。 ![]() ニッセンの飛行船 今日のおまけはこれ。宇治からの帰り、歩道を歩いていたら空に浮かんでいるのを見つけ、急いでカメラを出した。撮りながら歩いているものだから何があるのかと、私の怪しい行動にホームセンターの警備員のお兄さんが空を見上げた。 この連休、FM京都αステーションではスペシャルプログラムとして、小児がんの子供たちの支援を訴えるチャリティイベントとして飛行船を飛ばしている。搭乗の応募があったが落選。その飛行船だ。連休最終日には烏丸御池の新風館でイベントがある。ゲド戦記の主題歌テルーの歌を歌った手嶌 葵さんがゲスト。行ける方はどうぞ。 小児がんの子供たちの支援を訴えるチャリティイベント ![]() 鳳凰堂その1 案外藤の花の名所というのが思い浮かばないものだ。桜、それも枝垂れ桜が多いせいか。その中でも藤と言えば、やはり平等院の鳳凰堂。花房が長く垂れ下がる、樹齢200年の古木だ。 ![]() 鳳凰堂その2 昨年はほんの少し行き遅れて、盛りを逃してしまったので、今年は少し早いかと思うくらいに行ってみることにした。先日、植物園の藤棚では少し咲き始めていたので、そろそろかと雨の上がった天気のよい日を見計らった。 目的はもちろんこの藤棚であることに間違いはないのだが、同等の目的が国宝天蓋の修復模型。先日一般公開されたとニュースで流れた。少しだけ流れたその映像を、食い入るようにして見つめた。なんて素晴らしい芸術なのか。多分、展示してあるところでは撮影禁止。わかっている。 でも見たい。きっと展示しているのは鳳翔館。 藤の撮影を早々に終わらせ、鳳翔館へと急いだ。急がなくてもなくなりはしないのだが。何回も入っているので、常設展示室は素通り。そして一番大きな展示室。入って直ぐに目を引いた向かい側・・・そこだけが周りとは異なる輝きに包まれていた。もちろんガラス張りだ。 一瞬息を飲んで、それからほうっとゆっくり息を吐いた。ゆっくりガラスの前に進む。そこにはつや消しの落ち着いた深く濃い赤紫に縁取られた、真珠色の輝きがあった。素晴らしく大きな螺鈿の細工が埋め込まれていた。木片の縁はしっとりとした輝きを持つ金箔に縁取られ、螺鈿の真珠色を輝かせるライティングとなっている。 この赤紫はなんと表現したらよいのだろう。艶を消した花梨材の色のようだ。いや、それよりもう少しだけ茶色寄りか。これは「上代桑染色じょうだいくわぞめしょく」と言うのだそうだ。漆に様々な工夫を加え色を作り、退色を防止するため木粉を混ぜているそうだ。平安の昔に現代と変わらない、高い水準の技術があったのが素晴らしい。この大きな切片の螺鈿を膠(にかわ)で貼り付け、その隙間に漆を何層にも塗りつけていく。 大きな切片の螺鈿。大きな夜光貝が必要とされる。今回はほんの極一部の再現であるが、それでも奄美大島産の20cmほどの夜光貝約70個あまりを使用した。これが天井を埋め尽くすとなると、いったい幾つ必要だろう。どれだけの日数を費やすのだろう。 格子に細い角材を渡したその背景にも金箔が貼ってあり、照明のライトが当たると、その金箔に螺鈿の真珠色が写り込んでぼんやりと浮かび上がる。その格子の交わるところにもカタバミの花形のような、そんな菱形の飾りが金色の釘で固定してある。 下世話な話だが、これだけの制作に費用はいくら掛かったのだろう。かなりのものだが、これが天井を広く覆っていたとなると、とんでもないくらいの費用と日数がかかっただろう。だが、これが創建当時ならもっと莫大な費用がいる。藤原氏の勢力と権力、財力の大きさを示す証拠だ。 真珠色と濃い赤紫の、あの色が忘れられない。 ![]() 藤その1 ![]() 藤その2 もう一度話は藤へ。 混み合うのがわかっていたので早めに入ったが、それでも9時くらいだったと思う。しかしその時刻でも、既に修学旅行生が多く入っていた。人の姿が途切れるのを待ってシャッターを押し続ける。9時半くらいになると、もっと増えて行った。 咲き具合はまだ3分というところか。まだ1週間近くは大丈夫だろう。もう一度来たいと思っている。 ![]() 玉藤その1 ![]() 玉藤その2 南門、正面入り口の前にある藤棚。ここには藤色と白色の玉藤があり、どちらも満開だった。この奥には房の長い藤がある。が、そこは中にある藤と同じで、まだ見頃を迎えていない。多分、同じ頃に見頃を迎えるはず。拝観料600円を惜しんで、鳳凰堂を見なくてもよいならここで充分だと思われる。参考までに。 ![]() 屋形船 桜の開花が発表されてから、おちおち仕事になど行ってなどいられないくらいの焦り。この週末も用事が待っている。しかし機会は逃すと大きいので早めに帰ってこようと思い立って出掛けた。 宇治川はまだ早春の冷たい風の中だった。低気圧が通り過ぎて北よりの風のせいだろうか。それとも遙か上流天ヶ瀬ダムからの放流のせいだろうか、とても寒い。山間の川に咲く染井吉野はまだ三分咲き。 ちょうど宇治川はダムからの放流の最中だった。翠色の豊かな水が、白波を立てて勢いよく流れている。宇治橋の袂の電光掲示板に大きくその旨が流されて、警告していた。しかし塔の島の南側は本流からそれているため流れも緩やかで、屋形船がでている。 ![]() 桜を食べるハト ![]() キンクロハジロ ヒヨドリなどが桜を食べるのを聞いたことがあるが、ここのハトは器用に枝に止まって花を食い散らかしている。エサにしているのか、それともサラダのように本当に桜を食べているのか・・・ 鳥の世界もいろいろあるようで、こんなところでキンクロハジロの小さな群れを見つけてしまった。冬場に見かける水鳥だと思っていたが、旅立ちはこれからだろうか。 ![]() 寒彼岸 ![]() 宇治十帖 塔の島の西寄り、朝霧橋を宇治神社方面に渡ったところに、源氏物語宇治十帖の記念像がある。背景に桜がかかると、途端に華やかな世界が戻ってきたように見えた。それをなお彩るかのように近くには寒彼岸の花が濃いピンク色に咲き誇っていた。 ![]() カヌーに乗った犬 京阪宇治駅を降りたとき、川沿いに停まっていたワゴン車の車上に乗っていたカヌーが浮かんでいるのを見つけた。遠くからでも犬が二頭、一緒に乗っているのが見えたので、急いで近くまで行ってみた。人間は元より、犬にもちゃんと救命胴着が着せられている。ラブラドール・レトリーバーとゴールデン・レトリーバー、どちらも水鳥用の猟犬だ。だが、彼らは猟とは違うようだ。水難救助の訓練だろうか。カヌーはこの後川の中央、流れがきつくなるところまで漕いでいき、あっと思った次の瞬間揺れたカヌーからゴールデンの方が流れに落ちてしまった。速い川の流れは犬を下流へと押し流そうとしたが、泳ぎの上手なゴールデンは必死に流れに逆らって川岸へ向かって泳いだ。カヌーはそんな犬を、少しでも波からせき止めるようにして船艇を横向けに着けようとしている。やがて犬は岸に上がった。 やれやれ・・・ そんなドラマを見守っている人々が大勢いた。 ![]() 白木蓮 宇治市の花が何か、私は知らない。しかし街のあちこちに見かける白い木蓮、私はこの花が好きだ。今日は冷たい風にあおられていた。 ![]() ポスター 今日のおまけはこれ。平等院へ続く表参道にあるお店先に貼ってあったポスター。桃の蕾の小枝、ポスターの色と商品、そしてそこへ陽が照らしているのが目に入った。 |